2018年10月02日

She

2000年にレコーディングでロンドンに行った時に、たまたまノッティング・ヒルを通ったことを覚えています。
そう、1999年に公開された映画「ノッティングヒルの恋人」の舞台になった場所です。
エルビス・コステロがカバーした「She」(邦題:忘れじの面影)が主題歌として使われていて、実際に映画を観るとやはり主題歌はこの歌しかないと思わせる抜群の説得力を持っています。

この曲「She」の作曲者は言わずと知れた、あのシャルル・アズナブール。
コステロのカバーもとても素晴らしいと思いますが、やはり作者自身が歌うバージョンはウェットで、色気があり、比肩するものが無いと思わせます。

シャルル・アズナブールさんのご冥福をお祈り致します。

2018年10月01日

さだまさしさんの名曲を皆さんでハモりましょう!

上記タイトルのプロジェクトにも係わらせて頂いています。
興味がある方は下記URLをご覧ください。

https://www.bunmori-unkyo.jp/calendar/2018_07_526.html

2018年09月30日

In The Blue Light

「イン・ザ・ブルー・ライト」 ポール・サイモンのニュー・アルバムのタイトルだ。
僕の好きなポール・サイモンが帰ってきた。

ツアーからの引退を宣言して始まった北米とヨーロッパを巡るツアー“Homeward Bound / Farewell Tour 2018”を9/22に終えたばかりとのこと。日本に来てくれなくて心から残念だ。

個人的なことであるが、1980年代後半以降、ポール・サイモンの音楽から多少遠ざかっていたところがある。
ポール・サイモンは一般的にはサイモン&ガーファンクル時代のイメージが強いので、革新的ではあってもポピュラリティ溢れる音楽をやっていると思われがちだ。
しかし特にソロになってからの彼の音楽をよく知っている人にとっては、革新的で一カ所に留まらないイメージの方が強いのは確か。

音楽の三要素と言えば、言うまでも無く「メロディ」「ハーモニー」「リズム」であるが、1980年代後半以降の彼はその中で「リズム」を最大限に重視してきたように思う。
勿論、それが間違っていると言うつもりは無いが、彼が生命を削って創る歌詞、メロディ、ハーモニーの特徴やその声質から、個人的にはそれまで「ウェット」「切なさ」「祈り」などの方をより多く感じ取ってきた。
そういう部分が1980年代後半からは少なくなってきたように思うので、ポール・サイモンに代わってスティングを聴くことの方が多くなったかもしれない。勿論、スティングだってリズムを重視しているが、時に彼の歌詞、メロディ、サウンド、声はとても切なく、叙情的だ。

今回のアルバム「イン・ザ・ブルー・ライト」はソロになってからの10曲をジャズ風なアレンジ、演奏にし、彼の切なく叙情的な声がここ30年創ってきたアルバム以上に活かされた作品。だから僕の好きなポール・サイモンが帰ってきたと感じたのだ。

ポール・サイモンのアルバム・タイトルは、しばしばアルバム中の曲の歌詞の一部だったりする。アルバム「ネゴシエイションとラヴ・ソング」しかり、今回の「イン・ザ・ブルー・ライト」しかり。前者は「遥かなる汽笛に」、後者は「想いこがれて」の歌詞の一節だ。

今回のアルバムで少し残念なのは、アルバム1曲目で歌に特徴的なディレイをかけていて(しかもディレイのリターンもセンター)、それが彼の歌の良さを若干スポイルしているように感じられたこと。
そして全体的にもう少しオケを整理し、バランスを押さえて歌の素晴らしさをより引き出せば完璧だと思う(あくまで個人的な感想です。難癖を付けるなんておこがましいです。また僕の現在のオーディオ・システムの情報量が多く、解像度が高すぎるのが原因かもしれません)。
それでも僕はこのアルバムを大いに評価し、大切に聴き続けていこうと思っている。

2018年09月29日

アリス=紗良・オット

9月27日に東京オペラシティで行われたアリス=紗良・オットのコンサートに行ってきました。
彼女は若くしてスターになり、そのためもあってか評価は様々なようです。
彼女の音楽を今まではCDでしか聴いたことがなく、今回初めてコンサート会場に足を運びました。

「ナイトフォール」という最新アルバムを引っさげて日本全国を廻ったコンサート・ツアーで、ドビュッシーの「月の光」、「夢想」、ショパンの「ノクターン第1番、第2番」、サティの「ジムノペディ第1番」、ラヴェルの「夜のガスパール」、「亡き王女のためのパヴァーヌ」など個人的に好みの曲ばかりが並んだ心躍るメニューでした。

彼女はロックやジャズも大好きな、気さくで、素直さを持った、日本語がとても上手な素敵な女性でした。コンサート開始前のトーク・ライヴで書籍「貧困脱出マニュアル」を持っていたのにはウケました。

肝心な彼女の音楽ですが、ダイナミックかつ繊細、冷静かつ情熱的、など数々の正反対な要素を併せ持ったもの。
コンサートの後半では涙を流しながら演奏していたようです。
集中力と魂の発露。
東京オペラシティ・コンサートホールに響き渡った万雷の拍手を受けて、益々彼女の涙は止まらなくなったようでした。
感銘と感動の嵐でした。

2018年09月26日

柏Studio WUU(スタジオ・ウー)

9月9日に千葉県柏市にある「柏Studio WUU」というライヴ・ハウスに行ってきました。
白鳥座第2期のメンバーの佐田玲子さんを除く3人がユニット「白鳥」を結成し、時折活動しています。その久しぶりのライヴが柏Studio WUUで開催されたためです。

昨年だったか立川で行われた彼らのコンサートにも行ったのですが、その時もプロとして活動していた時より肩の力が抜けて、音楽することの楽しさが聴き手に伝わる素敵な音楽空間を作り上げていました。

今回もそれと同様のアットホームな空間を作り出し、楽しいひとときを堪能させて頂きました。
彼らと一緒に時を過ごすと、心は時空を超えます。
心も身体も不思議なエネルギーで満ちあふれ、元気になるようです。

そうそう、終演後の会場で、まだ(株)フリーフライトという会社があった当時、僕の向かいのデスクで仕事をされていたKSさんとの邂逅もありました。

白鳥の音楽は楽しい時も悲しい時も聴き手の心にすっと入ってきて、まるで今夜のような雨の夜と同じように、時空を超えさせてくれます。

「白鳥」のブログはこちら
https://ameblo.jp/whitebird-song/

2017年11月28日

NHK「SONGS」

11月9日に収録し、11月20日にMix.したNHK「SONGS」が11月30日と1月4日にオンエアーされます。
なかなか良い感じに仕上がったのではないかと思っています。
乞うご期待!です。

2017年03月30日

影響を受けたCD その148

シューベルト/交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:イシュトヴァン・ケルテス
http://www.hmv.co.jp/artist_シューベルト(1797-1828)_000000000034589/item_交響曲第8番『未完成』、第9番『グレート』%E3%80%80ケルテス&ウィーン・フィル_5341575

僕がクラシック音楽の泥沼に片足を突っ込んだ頃、クラシック入門用のLPと言えば、「ベートーヴェン/交響曲第5番とシューベルト/交響曲第8番(その当時の番号)」のカップリング、俗に言う「運命/未完成」がスタンダードでした。
僕もご多分に漏れず、アンドレ・クリュイタンスがベルリン・フィルとレコーディングした「運命/未完成」が初めて買った30cmLPでした。
実はこれは残念ながら自分で選んだものではなく、僕が風邪をひいて高熱で苦しんでいる時、少しでも気分を良くしようと気遣ってくれた母から「何か欲しいものはある?」と聞かれ、それに応えて母が買ってきてくれたもの。どうやらレコード店の店主に勧められたものであったようです。
中学生の頃までは生家にLP、EP、SPがかかるレコード・プレーヤーがあって、レコード棚には父が大好きだった「未完成」のSPもあったのですが、数分毎に盤面をひっくり返すのが面倒なのと、音が悪く古くさいイメージが嫌でLPを買ってもらったことを覚えています。
そんな偶然から手に入れたLPを20年ほど大切に聴き続けましたが、その後は紆余曲折を経てデッカ・レーベル特有の音の良さもあって、ケルテスのものを好んで聴くようになりました。

スタジオやコンサート・ホールで何年かレコーディングしていると次第に分かってくるものかもしれませんが、演奏が始まってすぐか或いはしばらく経つと、その演奏が名演になるか判断出来ることがあります。
これはその場の空気とか演奏者たちの集中力、勿論ディレクター(プロデューサー)やエンジニアの集中力も関係しているのではないかという気がしますが、レコーディング・マジックとしか言いようがないとさえ思う時があります。
上記のケルテスのものは演奏開始後、2分位で最高の名演になるとその時のプロデューサーやエンジニアは思ったかもしれません。
その頃から演奏が俄然集中力を増してきて、力感とナイーヴさの両方が兼ね備わり、ウィーン・フィルならではの美音も含めて圧巻です。50年近く経った今でも極めて存在価値が高い演奏だと思っています。

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