2016年12月05日

影響を受けたCD その138

スターウォーズ/エピソード1 ファントムメナス
ロンドン交響楽団/作曲・指揮:ジョン・ウィリアムズ
http://www.hmv.co.jp/artist_スター-ウォーズ-エピソード-1-ファントム-メナス_000000000134204/item_Star-Wars-Episode-1-The-Phantom-Menace_828286

有名なスペース・オペラ「スターウォーズ」の第1話(公開順は4番目)のサウンド・トラックです。
このCDを初めて聴いた時に、とても大きな衝撃を受けました。
勿論、かなり前に公開された第4〜6話のサウンド・トラックは既に聴いてはいましたが、全てが圧倒的に優れたものに進化していました。
ジョン・ウィリアムズの曲は勿論のこと、オーケストレーションも、演奏も、録音も全てが最高峰に到達していると思いました。

とりわけロンドン交響楽団の演奏能力の高さ(特にパーカッション奏者)に舌を巻きました。昔からイギリスで一番好きなオーケストラではあったのですが、自分のオーケストラ・ランキングで世界第4位になりました。
アビーロード・スタジオの1st(第1スタジオ)の素晴らしさも手伝って最高のオーケストラ・サウンドを提供してくれるこのCDは、1999年に初めて聴いた時から僕のリファレンスになっています。
このエピソード1を含む近年の「スターウォーズ」のレコーディング・エンジニアはショーン・マーフィーで、最近はネルソンス&ボストン交響楽団によるショスタコーヴィチの交響曲のレコーディングでも高い評価を得ています。

「スターウォーズ」というと、一般的には宇宙空間での戦闘シーンをイメージするかもしれません。しかし、その真の姿は、出会いと別れ、人間の素晴らしさ、哀しさ、性(さが)、価値観の相違、生きることの意味などを浮き彫りにした「人間ドラマ」であることは間違いありません。
そのことをジョン・ウィリアムズの音楽はいみじくも物語っています。

2016年11月29日

影響を受けたCD その137

CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル) /BEST OF
https://www.amazon.co.jp/BEST-CREEDENCE-CLEARWATER-REVI/dp/B0018LMKIK/ref=sr_1_4?s=music&ie=UTF8&qid=1479802659&sr=1-4&keywords=CCR

ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」の後、僕がS&Gやビートルズ以外で強烈なインパクトを与えられたのがブラス・ロックの「シカゴ」やスワンプ・ロック(南部のロック)と呼ばれた「CCR」でした。
「スージーQ」「プライド・メアリー」などのヒットで知られたCCRが「雨を見たかい」(原題:Have You Ever Seen The Rain)をリリースし、当時中学生で毎日のように深夜放送を楽しみにしていた僕にとって最高の曲のひとつでした。

メンバーでリーダー格のジョン・フォガティは当時YAMAHAのFG-180を使っていたことが知られていて、僕もFG-180が欲しくてたまらなかったのですが、中学生には高嶺の花でした。
ジョンが作ったこの「雨を見たかい」は、曲、シンプルなアレンジ、ジョンの押し出しの強いヴォーカル、ジョンの兄・トムが弾くアコギ、ドラムとベースのシンプルにしてワイルドなグルーブ感など良いところがたくさんあります。

この曲がヒットしたのは中学で英語の現在完了を習う直前だったのですが、中学校での音楽仲間(深夜放送仲間)は皆この曲によって、その他のクラスメイト達よりも早く現在完了を知るようになって、得意げな表情になっているように思えました。
この「雨を見たかい」は当時、ベトナム戦争に対する反戦歌(雨をナパーム弾に喩えている?)のように扱われていましたが、後に作者のジョン・フォガティはそれを否定していて、バンドが終焉を迎えていた時の気持ちを表現したものと言っていました。
作者自身が否定しているので、本当のところは不明ですが、名曲には違いはありません。
この「雨を見たかい」はその後も日本のCMでも時折使われ、ロッド・スチュアートや桑田佳祐さんもカバーしています。

2016年11月28日

影響を受けたCD その136

The Best Of The Mamas & The Papas (Millennium Collection)
https://www.amazon.co.jp/20th-Century-Masters-Millennium-Collection/dp/B00000I8LO/ref=sr_1_12?s=music&ie=UTF8&qid=1479795147&sr=1-12&keywords=mamas+%26+papas

僕がロック(フォーク・ロックを含む)に目覚めたのは、S&Gであり、ビートルズであり、ママス&パパスでした。
混声コーラスが特徴のママス&パパスは1960年代のアメリカ西海岸を代表するバンドで、「マンデー・マンデー」や「夢のカリフォルニア」が代表曲ですが、遙か後年リンダ・ロンシュタットがカバーする「Dedicated To The One I Love」も僕の大好きな曲のひとつでもあります。
この3曲が収録されているのが上記アルバムです。

大好きな名曲「夢のカリフォルニア」を小学校時代に聴き始めたのですが、数年前まで何度聴いても気になっていたのが、1コーラス目冒頭の左チャンネルから聞こえる男の濁声でした。どう聴いても、ママス&パパスの4人の声ではありません。
この疑問が氷解した切っ掛けは数年前に見た僕の大好きなBS-TBSのテレビ番組「SONG TO SOUL」でした。この番組は毎回、ひとつの往年のヒット曲を取り上げ、当時の関係者にインタビューして曲の背景を探るというもの。これまた僕の大好きなパターンです。

メンバー4人がお世話になった「明日なき世界」のヒットで知られるバリー・マクガイアがメインを歌った(「夢のカリフォルニア」の)ヴァージョンのオケや4人のコーラスを使って、メイン・ヴォーカルをママス&パパスのデニー・ドハーティが入れ直した(間奏のバリー・マクガイアによるハーモニカもバド・シャンクの演奏するフルートに差し替えられています)ということがその番組で紹介されていました。
これで僕の長年の疑問は氷解しました。きっと何かのトラック(チャンネル)にバリー・マクガイアの声が残ってしまったのでしょう。
これは2アーティストのプロデューサーが同一人物だったから使い回しが可能になったということもありますが、その離れ業には本当に驚きました。
(ちなみに、さだまさしのアルバム「自分症候群」でも、これとは異なる離れ業があったのですが、その事実を知っている人はあまりないかもしれません)
この「夢のカリフォルニア」は、コーラス好きの僕の先生のような存在で、そのコーラス・ワークを随分勉強させて頂きました。

2016年11月22日

「シェエラザード」について・番外編

「ストコフスキー盤」(1965年)
第1楽章でティンパニとブラスがズレていたり、第4楽章でアンサンブルが乱れていたり、元の録音がオーバーレベルなのか全体的に歪みっぽくDeccaらしくはないかもしれません。
そうではあっても、様々な部分のスコアに手を入れていて(つまり何らかの編曲が施されていて)、これはこれでとても面白く劇性溢れる表現で感動的です。

「ライナー盤」(1960年)
第1楽章冒頭のブラスが凶暴過ぎると思いますが、もしかしたらシャーリア王のイメージを出したのかもしれません。
しかし全体的にはメロウで丁寧な表現をしています。
DSDマスタリングした盤を聴いているのですが、とても音が良く、50年以上前の録音とは信じ難いです。
第1楽章5:37のところで弦と金管楽器のリズムがズレていたり、第4楽章の2分台、5分台でアンサンブルが乱れていたり、船が難破するシーンで音が歪んでいるのが惜しいと思います。

「ロストロポーヴィチ盤」(1978年)
多少アンサンブルが甘いところがありますが、全体的に素晴らしい演奏だと思います。
特に第3、第4楽章はテンポの動かし方が激しく、濃厚な表現になっています。
また難破とその後の静寂のシーンの表現はカラヤン盤、コンドラシン盤に次いで素晴らしいと思います。
どちらかと言えば僕にとって多少大味な表現をするイメージがあったパリ管ですが、
ここでは繊細で美しく共感に溢れた表現をしていて、とても素晴らしいと思います。

「メータ盤」(1975年)
Deccaだけあって音質が素晴らしいです。
第4楽章のアンサンブルが少し甘いですが、ギリギリのところで持ち直していると思います。
難破のシーンはパーカッションが突出していて、その他の楽器がそのテンションに追いついてないですが、全体的な表現は素晴らしいと思います。

「マゼール盤」(1979年)
クリーヴランド管弦楽団の上手さが光っています。
録音は少しオフっぽいですが、とても美しいと思います。
わずかに低音の量感が多く、それに対応するように金属系のパーカッションが煌びやかに鳴らしてバランスを取っているいるように感じます。
ただ全体的には柔らかい音なので、Decca録音であるのにテラーク録音のようなイメージもあります。
柔らかく心地良いけれど、音像がやや中央に寄っていて、音場が狭く感じますが、
クリーヴランド管のサウンドは雑味が無くて美しいものであると改めて認識させられたディスクです。
第4楽章のアンサンブルも比較的安定していますが、スネアがロールで演奏することでリズムの不安定さから逃げているようにも感じます。
その後の難破と静寂の表現も素晴らしいものがあります。

2016年11月15日

影響を受けたCD その135

シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D821
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(Vc)、ベンジャミン・ブリテン(Pf)
https://www.amazon.co.jp/シューベルト-ロストロポーヴィチ-ムスティスラフ-ブリテン-ベンジャミン/dp/B002GQ74JQ/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1479173565&sr=1-1&keywords=ロストロポーヴィチ+アルペジオーネ

ロストロポーヴィチは現代を代表するチェリストのひとりで、小澤征爾さんとも親交が深い方。ブリテンは作曲家としても有名で中学の音楽の授業などで「青少年のための管弦楽入門(パーセルの主題による変奏曲とフーガ)」を聴いたことを記憶している方も多いことでしょう。

歌曲王として知られるシューベルトはこの「アルペジョーネ・ソナタ」を作曲している当時、梅毒にかかっていたそうですが、美しくも深いこの作品を作るに際して、心の中にどのような思いが去来したのか、心の目の前にはどのような風景が拡がっていたのか、誠に興味深いです。

上記のアルバムはDeccaの制作で、シューベルト以外にもシューマン、ドビュッシーの曲が入っていますが、1968年のこの曲の録音が際だって優れていると思います。
ピアノの音には若干の疑問が無いでもないのですが、チェロの音に関しては僕はこれ以上素晴らしい録音物は聴いたことがありません。
色彩感だけでなく音場感も素晴らしく、正に眼前で演奏が行われ、作曲者や演奏者の思いが心の芯にまでしみ込んで行き、楽器の残響はリスニング空間いっぱいに拡がって行きます。
この曲、この演奏は晩秋の夜に聴くには最適かもしれません。

2016年09月23日

ほぼ連日①

このところほぼ連日スタジオ生活を送っています。
8月上旬まではアルバム「御乱心」をやっていました。
このワースト・アルバムは「ギタリストさだまさし」の部分も楽しんで頂けるのではないかと思います。
世の中にはギターの上手な人は沢山いますが、その人らしいフレーズを考え出し、それをきっちりと演奏出来るテクニックを持ち、なおかつそれを独自の音楽性の一部にまで昇華させるのは大変なことだと思います。

2016年05月27日

ギター熱

3月末から少しでも自由な時間が出来るとギターのトレーニングに励んでいます。
1年程前から直接仕事に関係なくても、折に触れて自宅でギターを弾くようにしていたら、ここ2ヶ月すっかりハマってしまったという訳です。
帰宅する電車の中で、ギターを始めた小学校時代に戻ったような、妙にワクワクして華やぐ気持ちになるのは気のせいだけではないでしょう。

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