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レコーディング再開

本日から、さだまさしのオリジナル・アルバムのレコーディングが再開されました。

まず川瀬正人さんのパーカッションを3曲録り、その後、食事休憩を挟んで、まさしのヴォーカルを2曲録りました。

CDを購入して聴いてくださっている方は、1曲を録音するのに必要な時間は、リハーサルを入れて、せいぜい1〜2時間位だと思われているのではないかと推察するのですが、実際には2〜30時間かかっています。

ベイシック・トラック(通常は生ギター、エレクトリック・ギター、ピアノ、ベース、ドラムスなど)に2時間、それらの楽器のダビング(ギターなどのソロ・パートや何種類ものパーカッションなど)に2〜3時間、弦や管に2時間、コーラスに1〜2時間、シンセサイザーに2時間、ヴォーカルに2〜3時間、演奏ノイズをカットしたりする様々なエディットに3時間、ミックス・ダウンに6時間。
楽器編成が少ない曲は作業時間が少ない訳ではなく、楽器の数が少ないと、より1台の楽器が重要になるので、日にちをかえて何度も取り直しをすることさえあります。ですから実際には楽器が少なくても、作業時間はあまり変わらないかもしれません。

まさしの場合、自分のスケジュールや全体のレコーディング・スケジュールの限界まで、歌を何度も何日もやり直すことすらありますので、作業全体で1曲に30時間位かかっています。
ですから、レコーディング・スタジオ内でのアルバム全体の制作時間は300時間を超えることはしばしばです。

毎回、まさしを始め、レコーディング・スタッフ全員、前作を超えようと必死ですから、ついつい眠る時間を惜しんで作業してしまい、レコーディングが終了する頃は、いつ倒れてもおかしくない状態になります。

レコーディング業界に、「さだクオリティ」という言葉があるのですが、これはいつか機会があったら書きます。

コメント

実は、私も素人音楽愛好家として、デジタルMTRを使って、日々、音楽作品を制作しています。コピー作品を制作するときには、耳コピから入って、譜面おこし、MIDIアレンジ、音源編集からMTRへのMIDIパートの収録、それをヘッドホンで聴きながらの生ギター、ボーカルなどのMTRへの収録、エフェクト、フェーダー調整、イコライジングなどのミキシングのプログラミング、最終的なマスタリングと、4分程度の作品に何十時間も費やしてます。ギターなどはリードギターだけの収録に4時間を超えることも度々…。プロのみなさんはさぞや2~3テイクくらいなのでしょうけど、私の場合はこだわりまくってしまうので、何十テイクになっちゃうんです。要するに下手ってことですが。(^_^;)
でもそうやって、一つの音楽作品が形作られていくのって楽しいですね。産みの苦しみも、作品が公開された後の多くの皆さんの評価で一挙に救われます。
ミキシングやマスタリングって素人には難しい作業ですね。でも基本は音楽を楽しむことですから、思いを込めて勉強しつつやっています。またポイントになるアドバイスなどを是非!
さださんの作品にはホントに多くのみなさんの素晴らしい仕事が結集しているので、毎回楽しみです。今進んでいるアルバムにも大いに期待しています!

初めまして・・・MasaSingTown Mail Vol.187からやってきました。
「さだクオリティ」のこと、とても興味があります。
14歳の頃からまっさんを聴いていて、当時からニューミュージックと言われた他のアーティストと比較して、まっさんのアルバムの音の厚み(とはいっても暑苦しくない)は群を抜いていたと思っていました。
企業秘密もあるかとは思いますが、お話を伺えるのを楽しみにしています。時々訪問しますのでよろしくお願いします。

Jun.さん こんにちは。

自宅レコーディングをおやりになっているのですね。

僕は、約10年前にNHK-BSでオン・エアーされたドキュメンタリー、「長江の詩」の劇伴の作曲、レコーディングのために、自宅スタジオの環境を、会社に移してしまいました。ですから最近は仕事のみでしか、打ち込みなどをやれなくなってしまいました。

僕自身、音楽の勉強をしながら、音楽プロデューサーをやるか、アレンジャーをやるか模索していた学生時代から自宅レコーディングを始め、それがそのまま仕事になってしまったくちです。

ですから、Jun.さんの気持ち、悩みなどは分かるつもりです。自宅レコーディングをやる人にとって、最大の武器は何と言っても時間です。
時間を最大限に利用して、満足のいく作品を作ってくださいね。

音楽を作る上でも、ミックス、マスタリングをする上でも、一番大事なことは完成形をイメージすることです。このイメージすることが、プロデュースすることにつながります。これがヒントの一つですよ。

では。

喜阿弥庵さん、初めまして。

「さだクオリティ」は企業秘密でも何でもありません。
どのように書いたら誤解なく伝わるのかを考えますので、数日お待ちください。

では、また。

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