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強い夢は叶う

昨日、このブログで、アート・ガーファンクルのアルバム「天使の歌声」のことを書きました。
そのアルバムと同じ年、つまり1973年にポール・サイモンは「ひとりごと」というアルバムをリリースしました。

その中でポール・サイモンは、ロンドンで弦をレコーディングしていました。
当時の日本の一般的な音楽とは考え方の異なる弦のアレンジ、そしてビロードのような弦の音色。
僕にとって、その衝撃たるや物凄いものがありました。
高校生だった僕は、その時に誓ったんです。いつか自分がレコーディングすることになったらロンドンで弦を録ろう、と。

その思いが現実のものになる日が、1993年にやってきました。
「逢ひみての」のレコーディングが押していて、レコーディング・チームを2つ作って、同時進行させないと間に合わなくなりました。
ちょうどその時、作曲家の服部克久さんが「音楽畑」のレコーディングをロンドンでおやりになることが判明し、長男の服部隆之さんもそれに参加するので、「逢ひみての」の弦も録ってきましょうか、と服部隆之さんから提案されました(まだ何曲かはベイシックも出来てない状況でしたので、僕もまさしも東京を離れるわけにはいかなかったのです)。
まさに渡りに船でした。
そして、服部隆之さんが数曲の弦をロンドンのエアー・スタジオで録ってきてくれました。
そのエアー・スタジオのオーナーであり、僕が一番憧れているプロデューサーのジョージ・マーティン氏(あのビートルズのプロデューサーだった人です)がレコーディングをのぞきに来てくれたそうです。
後日、東京のスタジオにそのテープが届いて、それを聴いた時のショックは、20年前のそれと同じものでした。
20年の時が遡りました。
そして涙が出ました。
それから、音楽の神様や全ての関係者に感謝しました。

そして2000年、まさしがロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでコンサートをすることが決まった時、「日本架空説」の弦をロンドンで録ることにしました。
あのエアー・スタジオ、そしてビートルズがホーム・スタジオにしていたアビーロード第2スタジオでのレコーディングは、まさに夢のようでした。
「強い夢は叶う」を、身をもって体験したひとときでした。

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