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影響を受けたCD その6

サイモン&ガーファンクルの「Bookends」
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1918525

このアルバムが発売された1968年はCDなどなく、LPのA面、B面に別れていた。
公園のベンチの両端に座る淋しげな2人の老人とそのベンチをブックエンドに例え(この映像を想像してみてください)、A面は少年期から老年期までを7曲で描いた組曲。B面はヒット・コレクション。

様々な人物の人生を描いたこの作品は、単なるポピュラー・ソングとはほど遠い、普遍的で繊細かつ深遠な世界を持っている。
コンセプト・アルバムがどれほど強いものであるか、このアルバムで教わった。

日本で1枚のアルバムを通して、様々な世代の様々な人生を描くことが出来、そして他の誰がやるよりもそれが説得力を持つ可能性が高い人は誰でしょうか?
その後、1985年にアルバム「自分症候群」を作ることになります。

コメント

はじめまして、私も器用貧乏だけが取り柄な音職人の端くれですが、八野さんのブログは立ち上げから楽しみに、そして、とても興味深く拝見させていただいております。「Bookends」と聞いて私がすぐに思いついたのは、さださんの「ちいさなおばあさん」です。(詩のコンセプトもギターのフレーズも)初めて聴いた時に思わず「Bookendsだ]と呟いてしまいました。「恋文」も手紙というコンセプトアルバムですが、裏に影響を受けた人達への返信というテーマもありますよね。(深読みしすぎですか)
「自分症候群」はそうすると、青春時代の青々しい恋から人生を振り返る迄というコンセプトだったのですね。たしかに「夢一匁」の初めのフレーズは「Boookends]ですね。蛇足ですが「自分症候群」といえば、こんどのアルバムの「鉢植えの子供」と聞いて思い出したのは「サイボーグ・サイボーグ」でした。先日の記事
「東京」=「ハート・イン・ニューヨョーク+追憶の夜」もうなずきながら読ませていただきましたし、最近の音の薄いレベルばかり高い音楽に囲まれて仕事をしていますので、少し気がめいる事もある日々ですが、このブログを読み「志だけは負けまい」という思いです。長文になり申し訳ありません、ありがとうございました。

八野さん、こんにちは。
そして、ひとつ前の記事のお返事をありがとうございました。

「Bookends」、イイですよね。
特にA面、ひとつのコンセプトで創られた繊細で美しい曲たちを、ブックエンドで挟み込み、
一曲一曲の完成度は勿論、アルバムとしてもとても美しくできあがっていますよね。

「Bookends」の発売当時はまだ僕は産まれてもいなかったのですが、
レンタルレコード屋さんで借りて聴いていた中学時代を思い出します。
「自分症候群」がリリースされたのもこの頃で、同時期に「Bookends」と「自分症候群」を
借りて聴いていました。
‥‥が、まさかこの2枚のアルバムがつながっていたとは!
20年も前のことなのに、ビックリしています。
確かに「自分症候群」は「Bookends」ですね。

リアルタイムでは知らないからか、僕の中では何となく
S&Gは「ポール・サイモン プロデュース」というイメージがなきにしもあらずだったのですが、
今更ながらアーティーの素晴らしさに漸く気付き始めました。

音職人さん、ありげんさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

人里離れたところにたったひとりで住んで、雲か霞を食しているのなら別ですが、我々は生きているだけで何かの影響下にありますよね。

意識していたとしても、そうではないとしても、音楽に於いても誰かの影響を受けているはずです。まさしにしても、僕にしても、誰にしても同じだと思います。

まさしは誰かに手紙を書くつもりで曲を作っている、と言います。
何かの、あるいは誰かの影響を受け、それにインスパイアされて作品を作ることは、何かへの、あるいは誰かへのお礼であり、返信であると僕は思っています。
そして、子が親を乗り越えようとするように、それまでにあった音楽に感謝の念を抱きつつ、それを乗り越えるような気持ちで作らないと、それまで育ててくれた親に対して申し訳ないようにも思います。

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