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ライヴCD、ライヴDVDの制作、発売日、及びその発表について

さだまさしのライヴCDを発売した後、ライヴDVDのリリースを発表した頃、「DVDが出るのが分かっていたらCDは買わなかったのに」というような言葉を耳にすることがあります。
リスナーの皆さんの立場からすればごもっともだと思います。
リリースするかどうかや内容などの最終的なことを早い時期に発表しない制作者の心理や制作工程を理解していただくと、お分かり頂けるかもしれません。実際にはあえて発表しないのではなく、怖くて発表出来ないのです。

最新アルバム“美しき日本の面影”のレコーディング中に、このブログである程度詳しくレコーディングの模様を書きました。それから類推して頂くとお分かりになるかもしれませんが、ライヴCDやライヴDVDと言えど、当日に収録したものだけで作業が終了するわけではないのです。
音だけで言えば、コンサート当日に収録したものをスタジオ録音盤と同様にエディットし、ミックスするだけで約1週間、朝から深夜までの作業が続きます(これは1夜のコンサート分です。4夜ですと単純に4週間かかります)。CDにする場合は、その後、マスタリングという工程もあります(これはCD1枚につき、約1日。12枚組であれば、約12〜15日)。つまり3時間のコンサートを4日間やり、12枚組(フル収録で約12時間分)のCDをリリースするためには、コンサート当日以外のレコーディング作業が約40日かかることになります。

映像は同等かそれ以上の時間がかかると思います。
最終作業に近いMAという作業で、僕とレコーディング・エンジニアたちがミックスした音(CDをリリースする場合は、基本的にCDと共通のもの)を映像のテープあるいはハードディスクに入れ込み、映像と音をシンクロさせます。
DVDには、その後オーサリングという工程があり、これだけでも相当な時間がかかります。

CDにしても、DVDにしても、作業中のどこかで事件や事故が起きる可能性(収録したデータや音、映像が一部あるいは全部消えてしまうことだってあり得ます)があるわけですから、この一連の作業が終了する頃か、或いはある程度作業が進んで安心出来るまでは怖くてリリースの発表が出来ないのです。
そして音の作業の終了を待ってから映像の作業をしますので、どうしてもDVDのリリースの方が遅くなりますし、リリース発表のタイミングも遅くなる訳です。

コメント

最新アルバム、本日、入手しました。前作も良かったですが、おそらく前作以上に楽曲作りやアレンジに注力されたのだろうなと感じています(実は、まだじっくりと聴いていないのですが、それだけは確かに感じ取れます)。

CDの後のDVD発売については、私たちもある程度は予測しています。コンサート会場で、これだけハイビジョンカメラが投入されていれば、多分、後日、テレビ放送か、DVDが発売されるのだろうと予測できますし、特別な記念コンサートであれば尚更です。

なので、何故あの時のコンサートの映像がリリースされないのかなあと待ち焦がれているものも沢山あります。きっと権利関係がこみ入っていて大変なのだろうと勝手に推察致しますが。
軽井沢'82、長崎から'89など、楽しみにしてたのに残念です。82年といえば暮れのコンサートも圧倒的でした。もっとおねだりすれば、離陸前夜コンサートなんて歴史的なものもあるのに・・・。
あ、今度のお給料で、共立のライブ盤を買うのを思い出しました(^^;

製作される側の方には、心から御礼申し上げます。次のアルバムやライブ盤も楽しみにしてますからねぇ^^

青木裕一さん、コメントありがとうございます。

「美しき日本の面影」をお聴きくださり、ありがとうございました。

過去に発売されていたコンサート・ビデオなどでDVD化されてないものはいくつもあると思います。
以下は一般論です。
権利関係をクリアすることが出来なくて発売出来ない場合もあるでしょう。また、DVD化するだけでもかなりの費用がかかりますが、それをリクープ出来るかどうかは難しい問題だと思います。

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