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影響を受けたCD その29

モーツァルト/ピアノ協奏曲集
ピアノ:アンネローゼ・シュミット/演奏:ドレスデン・フィルハーモニー/指揮:クルト・マズア
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=329712

今年はモーツァルト生誕250年です。モーツァルトはたった35年の生涯に断片も含め700曲以上の作品を残しました。研究家によると、モーツァルトのスコアにはほとんど書き直した跡がみられないことが指摘されています。これは驚異的なことです。オーケストラ作品であろうが、オペラであろうが、彼の頭の中には完成した音楽が鳴っていた、ということです。そして、その音楽をただ書き写しただけなのでしょう。
モーツァルトを評した言葉はいくつも残っているでしょうが、文芸評論家の巨人・小林秀雄氏の「モーツァルトの悲しさは疾走する。涙は追いつけない。」という言葉ほど有名で、印象的なものはないかもしれません。また、「モーツァルトは長調においても悲しいメロディを書けた」というのが、モーツァルト・ファンの共通の思いなのかもしれません。

天才モーツァルトの作品の中でも、とりわけピアノ協奏曲は優れていると指摘する人は沢山います。僕もそう思うひとりです。特に20番以降のものには神が宿っているとしか思えません。個人的には20番、21番、23番(特に第2楽章)には心を揺さぶられます。一体モーツァルトはその心の中にどれだけの悲しみを抱えていたのでしょうか。ベートーヴェンが人類全体の未来を見つめていたのだとすれば、モーツァルトはもっとパーソナルな、掌に乗るような個々の喜びや悲しみを感じて宇宙を描いたのでしょうか。
内田光子さんの全集、マレイ・ペライアの全集など、優れたものはいくつもありますが、このアンネローゼ・シュミットの演奏は、どこまでも叙情的で、優しく、柔らかく、悲喜こもごもを表現していると思います。バックのドレスデン・フィルも良い味を出していて、これも絶品です。アナログ録音完成期のものですので、音質も温かくて素晴らしいと思います。こんなに凄い演奏のCDがこんなに激安でリリースされているのですから驚きです。

コメント

 ブラッサンスです。
アンネローゼ・シュミットは大好きなピアニスト(美人だからというのでは無くて)で、ブラームスのピアノ第2協奏曲が名盤だった記憶がありますが、モーッアルトという選曲は意外な感じでした。
でも、彼女の弾き方なら似合うかなとも思いました。
今後聴いてみたいと思います。


残念ながら僕の手元にはアンネローゼ・シュミットの写真がありません。
このレコーディングをした頃の写真を見たいです。

ブラッサンスです。
そうですね。何故か彼女のCDには顔写真が出てないんですね。
下記では、レコードジャケットでの横顔が見られますが、今までの自分のイメージとは結構違いますね。彼女の来日公演プログラムがどっかにある筈なので(正面からのショット多数)探してみようと思います。
http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/lptable/lptable_04.htm

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