月刊「STEREO」(音楽之友社刊) 2006年ベストディスク
音楽評論家の富澤一誠さんとオーディオ・ライターの鈴木 裕さんが、音楽之友社の月刊誌「STEREO」の1月号(12/20発売)で、さだまさしの「美しき日本の面影」を2006年のベストディスクの1枚として取り上げてくださっています。
富澤一誠さん、鈴木 裕さん、ありがとうございました。
興味のある方は是非ご覧ください。
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音楽評論家の富澤一誠さんとオーディオ・ライターの鈴木 裕さんが、音楽之友社の月刊誌「STEREO」の1月号(12/20発売)で、さだまさしの「美しき日本の面影」を2006年のベストディスクの1枚として取り上げてくださっています。
富澤一誠さん、鈴木 裕さん、ありがとうございました。
興味のある方は是非ご覧ください。
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
チェロ:ヤーノシュ・シュタルケル/演奏:ロンドン交響楽団/指揮:アンタール・ドラティ
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1071194
チェロ協奏曲の中では最も有名で優れている曲のひとつだと思います。交響曲第9番「新世界より」などと共にニューヨーク音楽院の院長時代に書かれた、故郷ボヘミアの音楽、黒人霊歌、アメリカン・インディアンの音楽を見事に融和させた作品であると言われています。親しみやすく、心を揺さぶるメロディに溢れ、シンフォニックな魅力にも富んでいます。
この作品を知ったブラームスは「人の手がこのような協奏曲を書きうることに、何故気づかなかったのだろう。気づいていれば、とっくに自分が書いただろうに」と嘆息したと伝えられています。
この演奏はシュタルケル絶頂期の録音であり、スケールが大きく、非常に安定していて安心して聴くことが出来るもの。バックのロンドン交響楽団ともども滋味溢れた非常に良い演奏をしています。また、古い録音の割には音質も優れており、ここではCDを挙げていますが、近年ではSACD化されています。
「フリートウッド・マック/タンゴ・イン・ザ・ナイト」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000002L9Y/sr=1-1/qid=1162798632/ref=sr_1_1/250-9723132-8331458?ie=UTF8&s=music
先日書いたフリートウッド・マックの「噂」は、曲の特徴を活かした全体的にシンプルなアレンジがなされていたのですが、このアルバムはそれぞれの曲を活かしたカラフルでゴージャスな作品です。
リズム隊のふたり(ドラムスのミック・フリートウッド、ベースのジョン・マクビー)は相変わらずタイトに、しっかりとサウンドの基礎を支えています。そこにリンジー・バッキンガムのギター、クリスティン・マクビーのキーボード、そしてスティービー・ニックス、クリスティン・マクビー、リンジー・バッキンガムのヴォーカルやコーラスが絡みます。リンジーのプロデュース、アレンジも絶好調です。
全体的にカラフルで、多彩で、特にコーラスが凝っています。声のトーン、声の出し方、表情なども実に多彩です。声の全く異なる3人が格好良くて、官能的で、美しいコーラスを作り出しています。おそらく、生であろうが、サンプリングであろうが様々な録り方を研究し、試した成果だと思います。必ずしもコーラス・グループではない彼らが、こんな素敵なコーラスを使ったアルバムを作ったのですから、初めて聴いた時にはもの凄くショックでした。発売以来、何度も繰り返して聴いていますが、聴く度に新たな発見があり、高度に洗練された世界に導いてくれます。とても良いアルバムだと思います。
ふた月ほど前にまさしから「どうしてもPowerBookG4が初期化出来ないので、何とかならないか」と連絡があり、僕もトライしてみたのですが、出来ませんでした。
色々な可能性を探りましたが、最終的にOSのヴァージョンの違いが原因と分かり、結果的に初期化に成功しました。
またまたまさしから連絡があり、今回はMac miniの初期化でした。朝から格闘したのですが、前回以上に難解で原因も分かっていません。
まず本体から起動しません。OSのDVDからも起動しません。ターゲット・ディスク・モードも使えません。シングル・ユーザー・モードでは起動するのですが、起動した後キーボードからの入力を受け付けませんので次に進めません。
というわけで、明日クイックガレージ行きになりました。
トホホな一日でした。
ようやく休みが取れたので大好きなベートーヴェンの交響曲第9番を聴きました。
僕にとって「第9」を聴くことは年末恒例の行事ではなく、元気と勇気をもらうための祈りようなものです。
今日は、先日このブログで少し触れたカラヤンの1979年の東京・普門館でのライヴCDとクラウディオ・アバドがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した1986年のライヴCDの2枚を聴きました。
カラヤンのものは、NHKによるデジタル・レコーディング第一号とのことですが、広すぎるホールのためか音質としては残念です(僕は当日リアルタイムで聴きました)。音がダンゴ状態で各楽器のバランスが多少悪いところがあり、解像度が低く、中高域に少し癖があります。しかし演奏はテンションが高く、第4楽章のオケとコーラスの処理の仕方は流石にカラヤンで、特に弱音からクレッシェンドしていって盛り上げるやり方は美しくも感動的です。
一方、アバドのものは会場がウィーンのムジークフェラインザールというウィーン・フィルの本拠地です(ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートもここで行われますので、テレビなどでご覧になったことがある方は多いと思います)。そのためホールトーンも素晴らしく、音質的にも満足出来るものです。全体的な楽器のバランスが完璧で、低弦からヴァイオリンへのフレーズのつなげ方、管楽器やパーカッションを含めたアタックのそろい方などもバッチリで、第4楽章の2カ所ほどで疑問を感じた以外は非の打ち所がありません。
CDがとのように聞こえるかは、聴く装置にかなり影響されます。勿論、ベートーヴェンの音楽が聴く装置によってモーツァルトの音楽に聞こえるはずはありませんが、楽器や歌のバランスや、その演奏意図などは装置によって聞こえ方が異なることがあります。そのためオーディオ・システムの全体や一部が変わると、聴いた音楽の印象や評価が異なることさえあります。
だからこそ面白いと言えますし、だからこそ怖いとも思います。
フリートウッド・マック/噂
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000007UPF
このフリートウッド・マックというバンドは、元々イギリスのブルース・バンドでした。リーダーでドラマーのミック・フリートウッド、ベースのジョン・マクビーのふたりのファミリーネームを使って「フリートウッド・マック」というバンド名になりました。何度かのメンバー・チェンジを繰り返し、1975年には上記の二人の他にヴォーカルとキーボードのクリスティン・マクビー、そしてヴォーカルのスティービー・ニックス、ヴォーカルとギターのリンジー・バッキンガムが在籍していました。ニックスとバッキンガムの加入によりサウンドはアメリカン・ロックへと変化していき、1977年名作「噂」をリリースしました。32週間に渡り全米チャートの一位にランクし、一説によるとアメリカで1700万枚売れたらしく、グラミー賞ベスト・アルバム賞に輝きました。
このアルバムのお陰で数日前に書いた「CSN」は全米チャートのトップにはなれなかったそうです。
また、このアルバムから5枚のシングルが切られたと思います(このアルバムのほぼ全曲がシングル?)。
メンバー全員が個人的なトラブルを抱えた中、このアルバムのレコーディングが進行したようです。そのためか非常に緊張感溢れた作品で、クオリティが高いものになっています。メンバー内の3人のソングライターによる素晴らしい曲、アレンジ、サウンド、歌唱のオンパレードで、様々なアーティストたちによって様々な曲がカバーされました。全体的にシンプルで研ぎ澄まされた感じです。音質的には、もう少し低域が太ければ更に良かったと思うのですが、当時はLPでしたのでトレースの安定性を考えて意図してやったのかもしれません。また、アルバム・ジャケットのスティービー・ニックスの可憐な姿も印象的です。
エヴァ・キャシディ/ソングバード
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1247134
数ヶ月前にエヴァ・キャシディ(の歌)と出会い、衝撃を受けました。
「ラブ アクチュアリー」というイギリス映画をDVDで観た時のことです。その中でエヴァ・キャシディが歌う「ソングバード」が使われていました。
この曲は元々1977年の「フリートウッド・マック」のアルバム「噂」に収録されていました。この「噂」でメンバーの女性ヴォーカリストのひとりクリスティン・マクビーが歌うヴァージョンはシンプルな美しさの極みでした。
グラミー賞のベスト・アルバム賞を取ったアルバム「噂」に収録されていた名曲を異なる人の声で聴いて、決して負けてないどころか、異なる魅力を出しているのに驚かされました。
エヴァ・キャシディの「ソングバード」は美しく、切なく、ピュアで、どこまでも澄み渡っています。
すぐに調べてCDを注文したのは言うまでもありません。
歌には人の心を揺さぶる力があります。
悲しい思いをしている人を立ち直らせる力があります。
癒しの力があります。
人を幸せにする力があります。
そんな力がエヴァ・キャシディの歌、声には備わっています。
僕は不勉強でこの人の存在を最近まで知りませんでした。本国のアメリカでも1996年に病気で亡くなる前はほとんど無名に近い存在だったらしいのですが・・・。
機会がありましたら彼女の歌を聴いて、彼女の純粋な魂に触れてみてください。
クロスビー、スティルス&ナッシュ/CSN
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1075448
これは1971年に解散していた彼らが1977年に再会してレコーディングしたもの。格好良くて美しい男声3声コーラスを堪能出来ます。
男性デュオのハーモニーと言えばサイモン&ガーファンクルですし、男性トリオのハーモニーと言えばクロスビー、スティルス&ナッシュでした。S&Gには彼らなりのハモらせ方があって、基本的にはハーモニー・パートを歌う方がそのラインを考えていたようで、時には1曲の中でメロディの下になったり上になったりしてハモっているのが特徴です。CS&Nの3人の場合は誰がコーラス・アレンジをしていたのかは知りませんが、彼らには彼らの独特なハモらせ方があります。僕にとって彼らのコーラスは、透明感があってカッコイイというイメージがあります。
S&Gにしても、CS&Nにしてもひとりひとりの声は全く違います。それでもこんなに美しくハモります。イーグルスにしてもそうです。僕にとって欧米人のグループは何故あんなにハモるのかはずっと謎でした。うまいから、と言ってしまえば元も子もないのですが・・・。
1999年に、さだまさしの「季節の栖」というアルバムをリリースしました。このアルバムは作詞・作曲のどちらかをどなたかにお願いする、ということが基本的なコンセプトのひとつでした。その中に「佐世保」という曲を入れています。これは作詞をル・クプルの藤田恵美さんに依頼し、作曲はまさし、オケの編曲は倉田信雄さんが担当しました。実は、別に小田和正さんにも作詞・作曲の依頼をしていたのですが、小田さんがご多忙で実現しませんでした。しかしレコーディングには参加出来るかもしれない、との返事を戴きました。そこで、ハモらせた場合に一番綺麗になる可能性が高い「佐世保」を選び、コーラスをやって頂きました。小田さんのコーラスは録った後に何か独特なエフェクト処理をしている可能性があると常々思っていたのですが、コーラスの全パートの収録が終わって、全部のパートを立ち上げた時に驚きました。何もエフェクトしなくても、あの小田さん特有のよくハモったコーラス・サウンドが現れたのです。衝撃でした。
CS&Nのコーラスはコーラス・アレンジやレコーディングのお手本のようなものです。欧米人の優れたグループは何故あんなにハモるのか、の答えの一部に気づきました(と言うより、昔から気づいていたのですが、確信が持てなかった、という方が正しいのですが)。それを昨年からチキガリのレコーディングで実践しています。
「影響を受けたCD」と書いてますが、今回はDVDです。
ベートーヴェン/交響曲第3番「英雄」
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1780586
僕は指揮者のフルトヴェングラーが大好きなのですが、ベルリン・フィルにおけるフルトヴェングラーの後継者・カラヤンも好きです。しかしながらカラヤンのスタジオ録音盤は美しく整いすぎていて、時には食傷気味になることがありました。わざとらしいとさえ思ったこともありました。ですからカラヤンに対して多少醒めているところも正直に言ってありました。
ところが、このDVDを観て、聴いて、その考えを改めました。
フルトヴェングラーがカラヤンを嫌った(自分の後継者にしたくなかった)のは、もしかしたら恐れからだったのかもしれないと思うようになりました。
本当に、この演奏は凄いです。何度言っても言い足りないほど凄いです。ライヴゆえのカラヤンのテンション、底力、ベルリン・フィルも一緒になって燃えています。
本当に凄い指揮者と、これまた本当に凄いオーケストラが本気を出したらこうなる、という典型的なものだと思います。世界中に凄いオーケストラは沢山あります。個人的に好きなオケは幾つもあり、その時々にマイ・ブームのように気に入っているオケがあります。が、そういう時にでも、ベルリン・フィルを聴いてしまうと、やはり度肝を抜かれます。やはりあの人たちは違います。
僕にとって、このDVDの「英雄」はフルトヴェングラー以上(ちょっと言い過ぎか)にフルトヴェングラー的な演奏に思えます。
このDVDは終生手放したくはありません。
ジョージ・ウィンストン/ディセンバー
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005NNDO/sr=1-5/qid=1161850982/ref=sr_1_5/250-9723132-8331458?ie=UTF8&s=music
ウィリアム・アッカーマンというギタリストが設立したウィンダム・ヒルというレーベルがあります。このレーベルは、上品で質の高いヒーリング/ニュー・エイジ系の音楽をリリースしています。
このアルバムは、ピアニストのジョージ・ウィンストンの春夏秋冬シリーズの3作目。
このレーベルらしく、透明度が高い寒色系のサウンドで、どこまでも美しく癒される音楽です。このシリーズはジャケットが美しいことでも有名です。
秋〜冬の夜長を飲み物片手に聴いたら最高と思えるようなCDです。
日頃の疲れが飛んでゆくような至福の一時を味わえること必定です。
「ショパン/ピアノ協奏曲第1番&第2番」
ピアノ・指揮:クリスティアン・ツィマーマン(ツィメルマン)/演奏:ポーランド祝祭管弦楽団
http://www.hmv.co.jp/product/detail/991088
ピアノ:Istvan Szekely/演奏:ブダペスト交響楽団/指揮:Gyula Nemeth
http://www.hmv.co.jp/product/detail/170517
ショパンが未だ祖国ポーランドにいた頃、10代でこの2曲のピアノ協奏曲を書きました。特に第2番の第2楽章では初恋の女性への想いが濃厚に反映されていることが指摘されており、両曲とも実際に聴いても華やかで、ロマンティックで、切なく胸を打つ作品です。
ツィマーマンのものは、この演奏をするために祖国ポーランドで若手ミュージシャンをオーディションして集めたそうです。ピアノ、オーケストラ共にとても濃厚で表情に溢れた演奏です。これを聴いてしまうと他の演奏が無味乾燥に聞こえてしまいます。冒頭から美しく濃厚で素晴らしい音楽に引きずり込まれてしまいます。
一方、Szekelyの演奏は、テンポや表現がノーマルで、どんな時に聴いてももたれることもなく、かといって物足りないものでもありません。知的で抑制された中にある細やかな表情が魅力です。僕は通常はこちらを愛聴していて、濃厚なものを聴きたい時にツィマーマンのものを聴いています。
今日から師走。
いよいよ本日から、さだまさしの東京でのコンサートが始まります。
まさしの東京のコンサートの日は、雨や雪などになることが多いのですが、今日は快晴ですね!
昔、普門館でやった時に、目の前にある川が氾濫寸前だったり、厚生年金会館でやった時には大雪で、開演前まで交通機関の様子を見ていたりした記憶があります。