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聴き直した「第9」のCD

ようやく休みが取れたので大好きなベートーヴェンの交響曲第9番を聴きました。
僕にとって「第9」を聴くことは年末恒例の行事ではなく、元気と勇気をもらうための祈りようなものです。
今日は、先日このブログで少し触れたカラヤンの1979年の東京・普門館でのライヴCDとクラウディオ・アバドがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した1986年のライヴCDの2枚を聴きました。

カラヤンのものは、NHKによるデジタル・レコーディング第一号とのことですが、広すぎるホールのためか音質としては残念です(僕は当日リアルタイムで聴きました)。音がダンゴ状態で各楽器のバランスが多少悪いところがあり、解像度が低く、中高域に少し癖があります。しかし演奏はテンションが高く、第4楽章のオケとコーラスの処理の仕方は流石にカラヤンで、特に弱音からクレッシェンドしていって盛り上げるやり方は美しくも感動的です。

一方、アバドのものは会場がウィーンのムジークフェラインザールというウィーン・フィルの本拠地です(ウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートもここで行われますので、テレビなどでご覧になったことがある方は多いと思います)。そのためホールトーンも素晴らしく、音質的にも満足出来るものです。全体的な楽器のバランスが完璧で、低弦からヴァイオリンへのフレーズのつなげ方、管楽器やパーカッションを含めたアタックのそろい方などもバッチリで、第4楽章の2カ所ほどで疑問を感じた以外は非の打ち所がありません。

CDがとのように聞こえるかは、聴く装置にかなり影響されます。勿論、ベートーヴェンの音楽が聴く装置によってモーツァルトの音楽に聞こえるはずはありませんが、楽器や歌のバランスや、その演奏意図などは装置によって聞こえ方が異なることがあります。そのためオーディオ・システムの全体や一部が変わると、聴いた音楽の印象や評価が異なることさえあります。
だからこそ面白いと言えますし、だからこそ怖いとも思います。

コメント

はじめまして。都内に住む26歳の者です。
プログ、愉しく読ませて頂いています。
第9のCDがお好きなのですね…。
カラヤンの79年来日は、私も持っています。
先日手に入れたのですが、冊子には、
記述のように、収録の為の苦労が綴られていて、
演奏同様、それも興味深かったです。
私のお勧めは、地味かも知れませんが、
ラファエル・クーベリックが、
指揮者のクランペラーの追悼演奏会で指揮した
第9です。イギリスBBCの輸入盤で出ています。
また同様の、バイエルン放送響を指揮した、
国内盤も良いと思うのですが、もうお聴きになって
いるのかも知れませんね。。。
普門館といえば、まさしさんの10周年と、
すぐに思い浮かびますが、デジタル録音、
と考えると、84年のグラス・エイジも
サウンド的に思い浮かびました。
今後もブログ、愉しみにしています。失礼します。

mitsuruさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

クーベリックの2つの第9は、クーベリックファンにとってはどちらも有名なものですね。良い演奏だと思います。

「Glass Age」は、マルチ・トラック・レコーダーはアナログ、2chのマスター・レコーダーはデジタルでした。
1984年以降は、基本的に2chのマスター・レコーダーはデジタルで通しています。
マルチ・レコーダーに関しては、1985年の「Advantage」からはアナログをメインで使用し、チャンネルが足らなくなるとデジタルのものを使ってました。
しかし、1987年頃からはデジタルをメインで使用し、チャンネルが足らなくなるとアナログも使うというふうに、時代と共に変化していきました。

コメントを、ありがとうございます!
実は私は、オーディオは全くの素人でして…、
すみません。ただ、まさしさんのアルバムのサウンドは、
時系列的に変化があって、個人的な感想というか、
素人の意見で恐縮なのですが、デジタル色の音質で、
印象が強いのは、85年の「アドバンテージ」や「自分症候群」
よりは、84年の「グラス・エイジ」のほうに、私は感じます。
また一方で、86年の「帰郷」はクリアで好きなサウンドです。
87年の「夢回帰線」は、若干アナログ的なサウンドがブレンド
されつつ、やはりデジタル色が強いようですが、
88年の「風待ち通りの人々」は、それより少しデジタルに近くなった
印象を受けます(少しずつ進化しているのですね…)。
(プロの方に、何も知らない素人が、本当にすみません…汗)
89年の「夢の吹く頃」、90年の「夢ばかりみていた」と、
段階的に肉声や体温のように、自然なサウンドに近付きつつ、
91年の「夢回帰線・セカンド」、そして「家族の肖像」までで、
安定したような印象を受けます。92年の「ほのぼの」は、
全体的に、生の自然な音と、デジタルの特性とを、
調和させる試みといった印象を受けます。
そして93年の「逢ひみての」のサウンドで、一連の試みの達成を
得ているような、…私の勝手な印象です。
93年のサウンドはクリアでいてあたたかく、私は好きです。
アルバムの中でのそれぞれの曲によってもサウンドを
使い分けているブレンドも、興味深い関心事です。
プロの方に、素人の勝手な感想で、すみません!
84年から93年までのサウンドが、特に好きだという事を
お伝えしたかったのです。そして最新アルバムのサウンド、
これも聴き分けるととても興味深くて好きです。
…長々とすみません。失礼しました。

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