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影響を受けたCD その38

クロスビー、スティルス&ナッシュ/CSN
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1075448

これは1971年に解散していた彼らが1977年に再会してレコーディングしたもの。格好良くて美しい男声3声コーラスを堪能出来ます。
男性デュオのハーモニーと言えばサイモン&ガーファンクルですし、男性トリオのハーモニーと言えばクロスビー、スティルス&ナッシュでした。S&Gには彼らなりのハモらせ方があって、基本的にはハーモニー・パートを歌う方がそのラインを考えていたようで、時には1曲の中でメロディの下になったり上になったりしてハモっているのが特徴です。CS&Nの3人の場合は誰がコーラス・アレンジをしていたのかは知りませんが、彼らには彼らの独特なハモらせ方があります。僕にとって彼らのコーラスは、透明感があってカッコイイというイメージがあります。 
S&Gにしても、CS&Nにしてもひとりひとりの声は全く違います。それでもこんなに美しくハモります。イーグルスにしてもそうです。僕にとって欧米人のグループは何故あんなにハモるのかはずっと謎でした。うまいから、と言ってしまえば元も子もないのですが・・・。

1999年に、さだまさしの「季節の栖」というアルバムをリリースしました。このアルバムは作詞・作曲のどちらかをどなたかにお願いする、ということが基本的なコンセプトのひとつでした。その中に「佐世保」という曲を入れています。これは作詞をル・クプルの藤田恵美さんに依頼し、作曲はまさし、オケの編曲は倉田信雄さんが担当しました。実は、別に小田和正さんにも作詞・作曲の依頼をしていたのですが、小田さんがご多忙で実現しませんでした。しかしレコーディングには参加出来るかもしれない、との返事を戴きました。そこで、ハモらせた場合に一番綺麗になる可能性が高い「佐世保」を選び、コーラスをやって頂きました。小田さんのコーラスは録った後に何か独特なエフェクト処理をしている可能性があると常々思っていたのですが、コーラスの全パートの収録が終わって、全部のパートを立ち上げた時に驚きました。何もエフェクトしなくても、あの小田さん特有のよくハモったコーラス・サウンドが現れたのです。衝撃でした。

CS&Nのコーラスはコーラス・アレンジやレコーディングのお手本のようなものです。欧米人の優れたグループは何故あんなにハモるのか、の答えの一部に気づきました(と言うより、昔から気づいていたのですが、確信が持てなかった、という方が正しいのですが)。それを昨年からチキガリのレコーディングで実践しています。

コメント

ご無沙汰しておりました.
CS&N、待ってましたという所ですが。
コーラスの独特な揺れ空気感といったものが気持ち良いんですよね。
何故あんなにハモるのかの答の一部は企業秘密でしょうから、はっきりご返答できないものは、無理に答なくても結構ですが、もしかして、ワンポイント収録、一発録り。みたいな事でしょうか?コーラスは歌う人達自身がの聴きながら合わせていく事で最良のバランスと雰囲気が産まれると思うのですが。

職人擬さん、おはようございます。

彼らのそれぞれの声はあんなに違うのに、よくハモりますよね。
20数年前はマルチ・レコーダーのチャンネル数も限られていたので、1本のマイクの周りを何人かで囲んでコーラスを録ってました。昔、白鳥座というグループのレコーディングをしていた頃は、そうやってました。
ただ、これだと声の大きい人と小さい人のバランスを取る際に、発声だけでコントロール出来ない場合には、人によってマイクとの距離を変えるしか方法がありませんでした。その結果、大小のバランスは取れても、距離感のバランスは取れませんでした。

最近ではProToolsでレコーディングしていますから、チャンネル数は無限にあるとみなせますし、それぞれのマイクにマイク・アンプをかませていますから、大小のコントロールが出来ますし、距離感の違いもこちらが気をつけていて歌う人に指摘すればなくせます。

上記のように考えた場合、機材があれば誰でも同様に(同様と言い切るには語弊がありますが・・・)出来るわけですから、本当によくハモっているものにするためには、機材面やレコーディング方法以外の、声そのもののコントロールなどがより重要になると思います。

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