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2007年01月27日

影響を受けたCD その50

Dave Grusin/NOW PLAYING
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1833758

このアルバムは、ジャズ・ピアニストにして映画音楽作曲家のデイヴ・グルーシンによるソロ・ピアノのアルバムです。彼が担当した映画のテーマ曲を彼自身が弾いています。
1981年に公開された名画「黄昏」。金色に光る湖面。湖の畔で静に暮らす老夫婦。娘との確執。孫との心のふれあい。そして娘との邂逅。このアルバムにも収録されている「黄昏」のテーマ曲もとてもとても美しいものです。
全体的に、ピアノ・アレンジ、演奏、音質ともに美しくて、アグレッシブであると同時に非常に癒されるサウンドです。
このアルバムを聴くとデイヴ・グルーシンが超一流の作曲家であるばかりでなく、一流のピアニストであることが分かります。譜面化して弾いているのかどうかは分かりませんが、音と音のつながりがスムーズで、それぞれの音のタッチが完璧にコントロールされています。
僕は眠る前にBGMとして聞くことが多いのですが、いつの間にか真剣に聴いてしまうことが多々あります。

2007年01月20日

影響を受けたCD その49

U.S.A. For Africa/We Are The World
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1794458
今回もDVDです。

アフリカの飢餓から子供達を救おうとミュージシャンたちが立ち上がり、運動を起こしたあの有名なプロジェクトのDVDです。メイキングのドキュメンタリー付きのものです。
これは全世界の音楽家たちに影響を与え、実際に追従した人たちも多いと聞きました。勿論、このような活動には賛否両論あることも、実質的にどれだけのことが出来るのか疑問視する声があることも分かっています。
かといって美しい話の裏には何かがある、と言い切ってしまい、善意が葬られるのにも疑問があります。
いずれにせよ、この世に生きている人が自分以外の人のために、「今、自分は何が出来るのか?」と考えることは素晴らしいことに他ならないと思います。

たった一夜にこれだけのスーパー・スターたちが一堂に会してレコーディングするという快挙があったことに敬服します。表に現れないスタッフの方たちにも大変な苦労があったことでしょう。スタジオのドアに「このドアの中に入ったらエゴを捨てろ」という意味の張り紙があって、何十人ものスーパー・スターたちみんなが協力し合って陰に日向に自分の役割を演じています。音楽的にどうのこうのという前に、この一夜のイヴェントそのものや、彼らの「自分に出来ることは何でもやろう」という思いに目頭が熱くなります。

2007年01月19日

影響を受けたCD その48

グリーグ/「ペール・ギュント」第1組曲&第2組曲
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
http://www.hmv.co.jp/product/detail/182291

カラヤンはスタジオ・レコーディングの呪縛から自らを解き放った時に最高の演奏をした指揮者だったと思います。彼は完璧であることにこだわって、自らや演奏者に対して厳しかったのでしょう。
音楽界の帝王と呼ばれ、自らの映像制作会社を持ち、自家用ジェット機で世界を飛び回った彼への毀誉褒貶は多く、様々な噂も飛び交いました。
最晩年には手兵のベルリン・フィルと仲違いし、ウィーン・フィルとの仕事が多くなったのですが、それでも絶頂期の頃はベルリン・フィルとウィーン・フィルという世界の2大オーケストラの音楽監督を兼ねていました。

おそらく彼は完璧な音楽にこだわり、とりわけ響きの美しさにこだわったのだと思います。
クラシック音楽界にあって、彼ほどレコーディングで何度でもやり直し、また差し替えの多い指揮者はいなかったと言われています。確か東京上野の東京文化会館で本番前にリハーサルをやっている時、周囲の電車の音が気になったらしく、JRの電車をストップさせろという指示まで出したというエピソードが残っています。
また、楽器の特性上、例えば同じ弦楽器でも、全く同じタイミングで弾いたとしても、ヴァイオリンよりも、弦の長さが長いコントラバスの方が実際の音になるのがほんのわずかに遅いことが多いと思うのですが、これを嫌い、ほんのわずかに低音楽器の方が先に弾き始める訓練をかなりやったらしいとも言われています。それもよりによって音楽監督に就任したばかりの、あの名手揃いのベルリン・フィルで、です。

この「ペール・ギュント」は大好きな曲ですので、定評のあるブロムシュテットを始め、かなりたくさんのCDを聴いて来ましたが、やはりこの演奏に戻ってしまいます。スタジオ録音ではありますが、情熱、緊張感、高揚感に溢れた超一級の圧倒的で感動的な演奏だと思います。

2007年01月18日

影響を受けたCD その47

「ストラヴィンスキー/バレエ組曲 火の鳥(1910年原典版)」
演奏:フィルハーモニア管弦楽団/指揮:ロバート・クラフト
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1082516

ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」の決定盤として、作曲家のピエール・ブーレーズが、アメリカの名門オケ、クリーヴランド管弦楽団を振ったものを挙げる人は多いと思います。勿論、僕もその意見に従うのはやぶさかではありませんし、実際にブーレーズの新しい録音のものよりも凄い演奏だと思います。ただ定盤を挙げただけでは面白みがありませんので、ここでは別のCDを取り上げることにしました。
また、カラヤンとベルリン・フィルのものもかなりの回数聴いた愛聴盤のひとつですが、最近ではより新しい上記のCDを聴くことが多くなっています。

これは1910年完全オリジナル版ということで、バレエ初演時のスコアを再現したものだそうです。指揮は、アメリカに移住したストラヴィンスキーに影響を与えた人としても知られた、(ストラヴィンスキーの)愛弟子のロバート・クラフトという作曲家です。
近年の録音だけに音質も良く、ピアニシモからフォルテシモまで非常に豊かにオーケストラを鳴らしていて、その高揚感も見事です。

2007年01月17日

携帯ファンサイト

本日からSoftBankでも、「さだまさしケータイファンサイト」がオープンしました。
これでDocomo、au、SoftBankの3社がそろいました。

関係者の皆様に御礼申し上げます。
特にリズミケーションの皆さん、そして着メロを作ってくださっている森本康史さん、これからも宜しくお願い致します。

2007年01月16日

影響を受けたCD その46

「展覧会の絵&火の鳥/山下和仁」
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005EGXV/sr=1-1/qid=1163404939/ref=sr_1_1/249-6365212-9963522?ie=UTF8&s=music

タイトルからお分かりの通り、ムソルグスキーの「展覧会の絵」とストラヴィンスキーの「火の鳥」をギタリストの山下和仁さんが、「小さなオーケストラ」と呼ばれるギター(・ソロ)のために編曲し、演奏したものです。
前にこのブログでも書いた通り、ムソルグスキーの「展覧会の絵」はラヴェルを始めとして、いくつもの名編曲がありますが、これはそれらに勝るとも劣らない名編曲だと思います。これは「火の鳥」もしかりです。
このアレンジ、演奏には凄すぎて言葉が見つかりません。「展覧会の絵」に関しては、ピアノによるオリジナル版、ラヴェルによるオーケストラ版をお聴きになった方にこそ是非聴いていただきたい。これは日本が生んだ天才クラシック・ギタリスト・山下和仁さんによる20世紀の遺産です。録音も素晴らしく、クリアで温かいガット・ギターの音色を楽しむことが出来ます。

2007年01月12日

影響を受けたCD その45

「ムソルグスキー/展覧会の絵/演奏:シカゴ交響楽団/指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1908541

ご存じムソルグスキーのピアノ組曲をモーリス・ラヴェルがオーケストラ用に編曲したものは、オーケストラにとって試金石のひとつと言えるかもしれません。
大好きな曲ですので、これまで色々な指揮者、様々なオーケストラのものを聴いてきました。
勿論、それぞれの演奏に良いところは沢山あるのですが、テクニック、表現ともに優れていると心から思う演奏はそう沢山あるわけではありません。

記憶に残るものはいくつかありますが、ここでは金管楽器の演奏力、弦楽器の表現力、指揮者の歌心などかなり多くの部分で満足出来るのは、近年亡くなったイタリアの巨匠・ジュリーニがシカゴ交響楽団を振ったものです。
この演奏は出だしのトランペット・ソロからしてテクニック、表現がその他のものとは異なります。
音程、リズム、音色、表現ともにパーフェクトと言っても良いものがこれです。
その後の各曲もテクニックと表現が車の両輪のようにバランスが取れた状態を保ちつつ音楽が進行し、フィナーレの「キエフの大門」を迎え終結します。

2007年01月10日

チキガリのブログ

チキン ガーリック ステーキのブログがスタートしました。
興味がある方は下記のURLでご覧ください。
尚、コンピューターからも、携帯電話(PCサイトビューア)からもアクセス出来るそうです。

http://www.cgs.jp/blog/

影響を受けたCD その44

「ムソルグスキー/展覧会の絵/ピアノ:バイロン・ジャニス」
http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=1479296
ムソルグスキー作曲・ピアノ組曲「展覧会の絵」(オリジナル版)です。

この曲のピアノによる決定盤はホロヴィッツのものとされていますが、ここではホロヴィッツの唯一の弟子・バイロン・ジャニスのものを取り上げました。尚、近年キーシンのものがリリースされ高い評価を得ています。

この曲にはロシア的憂鬱さもあれば、コミカルさもあり、ムソルグスキーは全体的にとても不思議で独特な空間を描いています。後年あのラヴェルがオーケストレーションし、更に分かりやすくインパクトがあるものになったので、大半の方はオーケストラ曲として最初に接するのかもしれません。しかし、このオリジナル版のピアノ曲を聴いてみると、多彩な音色を使用し、ダイナミクスも、表現の幅も決してオーケストラに劣るものではないと思います。
コルトーの音楽性とホロヴィッツの超絶技巧を兼ね備えたピアニストと評価された、このバイロン・ジャニスによるCDは、表現よりも多少技巧中心に見えますが、この曲特有の荒々しさも、硬質な空気感も良く表現していると思います。
最近ではSACDハイブリッド盤がリリースされましたので、これから聴くのならこちらの方がオススメです。

2007年01月05日

影響を受けたCD その43

ラヴェル、ドビュッシー、フォーレ/ピアノ三重奏曲
演奏:トリオ・フォントネ
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005S0FU/sr=1-2/qid=1163128038/ref=sr_1_2/250-9723132-8331458?ie=UTF8&s=music

あるコンサートでラヴェルのピアノ三重奏曲を初めて聴いて以来、この曲の大ファンになりました。元々ラヴェルが大好きなのに、不勉強でピアノ三重奏曲を聴いたことがなかったのを恥じました。
帰宅して調べてみると、「ラヴェルが書いた最も美しい曲のひとつ」とあります。
本当にショックだったのです。冒頭からショックを受けて20数分それが続きました。冒頭から水晶が目の前に現れ、時に眩しいほど光り輝き、またある時には鈍く光る。その映像や様々な感情が刻々と変化して行きながら、高貴な青白い炎のように澄んだ情熱を醸し出しているように感じます。
このCDを入手してから更にのめり込んだのは言うまでもありません。ドビュッシー、フォーレのピアノ三重奏曲も勿論素敵ですが、特にラヴェルのピアノ三重奏曲は宝物になりました。