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影響を受けたCD その60

「パセリ、セージ、ローズマリー&タイム/サイモン&ガーファンクル」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1918530

このアルバム・タイトルは、このアルバムに収録されている大ヒット曲「スカボロー・フェア(詠唱)」のサビの歌詞の一部からとられたものです。
アルバム1曲目の「スカボロー・フェア」という曲はスコットランドの民謡が原曲とされています。それに詠唱の形で、全く別のメロディと歌詞を重ねています。メイン・メロディの部分では、昔の恋人に無い物ねだりをするような、現実にはあり得ないことを望むような歌詞、詠唱の部分では現実に行われている戦争を描写しています。つまり相反する世界を表現している訳です(それにしてもこのギター・アレンジはシンプルでうまく出来ていて最高ですね)。
本来のアルバム・ラスト曲(最近リリースされたものはボーナス・トラックが収録されているので最後のトラックではありませんが)は「7時のニュース/きよしこの夜」です。これはS&Gの透明感溢れるハーモニーで清らかな「きよしこの夜」が歌われ、そこにCBSのアナウンサーによって当時のベトナム戦争などの辛いニュースが読み上げられています。ここでも相反する世界を表現しています。

これと全く同じ手法(相反する世界の表現)というわけではありませんが、僕が関わったものでは、ひとつは田尾安志さんの「父の手紙ときよしこの夜」。「きよしこの夜」と津軽方言詩人・高木恭造さんによる詩と朗読(父の手紙)を重ねています。もうひとつは、さだまさしの「兵士の手紙ときよしこの夜」。「きよしこの夜」に、特攻隊の3人の方の遺書を、ご遺族の方々の了解を取ってまさしが朗読しています。この曲をミックス・ダウンした後、スタジオのアシスタントのアシスタントの男の子が、この曲をカセット・テープにコピーしながら泣いていたのが印象に残っています。

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