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このところ気持ちが落ち込んでいて、なかなかブログを書く気にはなれませんでした。
今年の上半期で僕の敬愛する音楽家の方々が相次いで鬼籍に入られました。

1月13日にサックス奏者のマイケル・ブレッカー氏(ブレッカー兄弟の弟)。彼は主にジャズ、フュージョン畑で大活躍しました。ポール・サイモンの名アルバム「時の流れに」のタイトル曲でのソロはとても素晴らしいもので、その圧倒的なテクニックと表現力は当代随一でした。

4月27日にチェリストであり、ピアニストであり、指揮者でもあったロストロポーヴィチ氏。彼がソロを弾いたドヴォルザークの「チェロ協奏曲」(演奏:ベルリン・フィル/指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン)は強烈な演奏で、個人的に特に印象に残っています。まさに魂の音楽でした。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/340484

そして6月2日にはピアニスト、作編曲家の、ハネケンこと羽田健太郎氏。彼とは何度も仕事をご一緒しました。さだまさしのCDでは「夢供養」「うつろひ」などで弾いて頂きました。彼はその後1983〜4年頃には、基本的にスタジオ・ミュージシャンとしての仕事はしなかったようなのですが、無理にお願いして白鳥座のセカンド・アルバム「DENEB」でも何曲か弾いて頂きました。その比類のないテクニックと音楽性は素晴らしいものでした。

彼らの生き様こそ、まさしく彼らの音楽でした。
特に印象に残っているロストロポーヴィチ氏の言葉があります。「演奏家はある曲目を取り上げるなら、その対象に惜しみない愛を注がねばなりません。もしそれがないのなら、弾くのはやめたほうがいい」(ロストロポーヴィチ)

お三方のご冥福をお祈りいたします。

コメント

今、まさにMasashi Classical ~La Melodie~のハネケンさん編曲・演奏による、「僕にまかせてください」を聞いているところ。羽田さんを偲んでこの曲を選び、聴きながら八野さんのブログを開いたら、このページにぶつかりました。昨日の「題名のない音楽会」で追悼特集が組まれ、夫と涙しながら見たばかりでした。あんなに楽しそうにピアノを弾く姿からは、こんなに早くお別れの時がくるなどとは想像もできませんでした。ラプソディー・イン・ブルーの演奏は圧巻でした。また他の演奏家の方たちとご一緒の本当にしあわせそうな笑顔・・・。音楽っていいなぁ、と心から思いました。ご冥福をお祈りいたします。

私は先日、ハネケンさんへの追悼の意味を込めて久しぶりに「うつろひ」を聴きました。一曲目の「住所録」から既に氏のピアノのイントロ・・・中でも「肖像画」(ポートレート)でのハネケンさんのピアノは本当に美しく素晴らしいの一言でした。昨年の東京文化会館での加山さんのコンサートにさださんと共にゲスト出演されていた時はいつもと変わらずとてもお元気そうでいらしたのに・・・
さださんのアルバムで叉ハネケンさんを聴きたいと思っていました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

Kiyokoさん、コメントありがとうございます。

彼はジャンルの垣根を取り払った人でしたね。
スタジオではダジャレをとばしてばかりでしたが、録音が始まると物凄い集中力で演奏し、まさに本物のミュージシャンであることを示し、演奏が終わるとにこやかに周囲を楽しませながらスタジオを去ってゆくような方でした。

羽柴小一郎さん、コメントありがとうございます。

僕も昨年の東京文化会館が、お会いした最後でした。
もう彼のダジャレと、何よりあの素晴らしいピアノを聴くことが出来ないのは残念です。

彼は「気遣い」の人でした。
彼自身のためにも、世の中のためにも、もっともっと長く生きて活躍して欲しい人でした。

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