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さだまさし“Mist”3

ネタバレになりますので、アルバム“Mist”に関することをまだお知りになりたくない方は絶対にお読みにならないでください。

<賢者の贈り物>
O.ヘンリーの短編集(第2集)に収録されている「賢者の贈り物」のタイトルを借用しました。この短編小説を中学生か高校生の時、英語の副読本で読みました。その後も、その愛に溢れた感動的なストーリーが忘れられませんでした。ところがすっかり作者やタイトルを失念していて、まさしと仕事をさせてもらえるようになった頃、雑談の中でその話をしたら、即座に作者名、タイトル名を教えてくれました。
1970年頃のジェームス・テイラーやCSNY風のギター・サウンドに、ブラシを使ったドラム、全体的に柔らかさがあるベイシック・トラック(ラス・カンケルやリーランド・スクラーなどのイメージです)を使うことがサウンド・コンセプトになりました。編曲・指揮は渡辺俊幸さん、その他のミュージシャンは、倉田信雄さん、田代耕一郞さん、松原正樹さん、岡沢章さん、島村英二さん、宅間久善さん、木村誠さん、篠崎正嗣Stringsの皆さんです。
多少地味に聞こえるかもしれませんが、深い味わいのある曲に仕上がったと思います。

<霧 -ミスト->
この曲を聴くと深いところで「生きること」そして「人の心」について思いをはせるかもしれません。様々な解釈が出来るのも、この曲の特徴かもしれませんので、何度も聴いてお楽しみ戴けたら幸いです。
ベイシック・アレンジとアコースティック・ギターはまさし、弦のアレンジと指揮は渡辺俊幸さん、弦は篠崎正嗣Stringsの皆さんです。まさしのギターも素晴らしいですが、特にこの弦アレンジは絶品だと思います。見事に霧が降っています。

<かささぎ>
NHKのドラマ「海峡」のテーマ・ソングとして作りました。このドラマの音楽は当初から渡辺俊幸さんが担当されることが決まっており、その関係もあって依頼されました。中国では古より「かささぎ」は翼を拡げて天の川の橋渡しをし、織姫と牽牛を結びつける鳥とされています。推敲に推敲を重ねたこの曲は、そのドラマのテーマにそった美しくも感動的な名バラードに仕上がり、今回のアルバムのラストを締めくくるにもふさわしいものになったと思います。
このアルバムの中で一番シンフォニックなサウンドです。編曲・指揮は渡辺俊幸さん、その他のミュージシャンは倉田信雄さん、フルートの高桑英世さん始め沢山の木管、金管の方々、宅間久善さん、篠崎正嗣Stringsの皆さんなどです。

今回のアルバムは、いつも通り曲作りでまさしは苦しみ続けました。しかしレコーディングそのものは比較的スムーズに進行していきました。曲作りによる疲労が声に影響することを怖れていましたが、最終的に歌も大変充実したものになったのではないかと思います。個人的には今回はデパートの中にある専門店街のようなものをイメージしました。ミックスでもマスタリングでも全体のイメージの統一を図りながらも、温度感、空気感を大切にし、個々の個性も出していったつもりです。
渡辺俊幸さん、倉田信雄さんをはじめ沢山のミュージシャンの皆さん、そしてエンジニアの鈴木智雄さん、マスタリングの鈴江真智子さん、アシスタント・エンジニアの渋沢俊介さんなど沢山のスタッフの皆さんの協力があってこそ、このアルバムは完成しました。心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

コメント

「Mist」のご紹介をありがとうございました。これを読むのは、と~っても楽しみですが、何だかフライングしているみたいな気がいたします。日めくりの次の日のを、こっそり見ちゃうときのような・・・。
でも、本当に読んで良かったです。ますます、発売日が楽しみです。実に大勢の方々の、大変なご尽力でできあがったアルバム、大切に大切に聴きます。この、日記を読みながらも、聴いてみたいと思います。あと、アルバムを手にするまで、100時間を切りました。楽しみです。

どうもありがとうございました。

雪とパイン缶さん、こんばんは。

こちらこそ、ありがとうございます。
「Mist」をお聴きいただいて、どうぞお楽しみください。

八野さん、こんにちは
アルバム「Mist」全曲の解説、有り難うございました。
それぞれの曲の背景やさださんの思い、八野さんの思い、そんなものが垣間見れて益々早くアルバムを手にとって聴いてみたくなりました。
こうして八野さんの文章と相変わらず素晴らしいアレンジャーとミュージシャンのみなさん、スタッフのみなさんのお名前を拝見しているだけでもアルバムの完成度の高さがしのばれます。

叉今回お父上のアルバムでのデビューを飾られた大陸君のヴァイオリンソロも楽しみの一つですね。

そしてこのアルバム曲を引っさげたコンサートツアーもいよいよ始りますね。こちらも非常に楽しみにしております。
八野さん、本当にお疲れ様でした。

羽柴小一郎さん、こんにちは。

音楽は嗜好品ですから、聴いてくださる方にとって好き嫌いがあることは間違いありません。アルバム毎、曲毎に好き嫌いも当然おありでしょう。

送り出し手は常に前進することを念頭に置いてないと、前作を超えられません。どうでもいいと思った時点で終わってしまいます。過去をなぞるだけになると懐メロになってしまいます。
難しいものですね。

お心遣いありがとうございました。

八野さん、こんばんは。
「Mist」の作品紹介、楽しく拝読いたしました。
実は私もこの紹介をとっても心待ちにしておりました。
もちろん、作品は実際に目や耳で受け止めてこそ、その中に託された想いが伝わるのだろうと思いますが、作品づくりの背景やさださんならではの丁寧なライナーノーツは、その作品の味わいをより深いものにしてくれることはこれまで何度も経験してきたことでもあります。
私は「Mist」の作品はまだ1つも拝聴していなかったのですが、9/8のミュージックフェアでの「51」に感動しました。
八野さん仰るとおりの「前夜」「空缶と白鷺」「神の恵み」「遙かなるクリスマス」等の私の大好きな作品と同じ流れをくむメッセージソング…。小1の娘と一緒に見ていたのですが、涙が出そうでした。妻や子どもたちの笑顔は何が何でも守り抜きたい。ほんとにそう思います。
その他、アルバム「Mist」の魅力をご紹介いただき、ますます実際のアルバムと向き合うのが楽しみです。ギター譜も出るといいのだけれど…。
個人的には「51」「都忘れ」「霧 -ミスト-」などを初めとして、一緒にギター弾きながらまたこのアルバムを抱きしめられたらいいなあって思っています。
多くの皆さんに、「Mist」の魅力が伝わりますように…。
CD発売日がとっても楽しみです。
八野さん、いつもありがとうございます。

Jun.さん、こんばんは。

楽譜集が出るかどうかは現時点では分かりません。特にその3曲は弾き語りが似合いますね。

こちらこそ、ありがとうございます。

八野さん、こんばんは。
やっぱりこの3曲は弾き語り似合いますよね。八野さんの作品解説と「Mist」の試聴サイトで一部分ですが拝聴させていただいて、やはりこれらの曲をギターで弾き語れたらいいなって思いました。所詮、唄は声も出ないので、せめてギターだけでもって。(^_^;)
 ところで、「ミュージックフェア」での「51」は本当に素晴らしかったですね。さださんのギター弾き語り(いつも思うのですが、弾き語りにもかかわらずギターの演奏テクニックはホントに正確で美しいですよね)はもちろん、歌詞のイメージを膨らませた映像…。唄のもつメッセージ性をより強く印象づけるものでした。おそらく映像の権利関係もあって、あそこまで準備するのには大変なご苦労と経費がかかっているのではないかと思います。私は残念ながら録画ができなかったのですが、「人生の贈り物」の時のような「51」のPVのDVD化といったものは、予定はないのでしょうか。いつか是非、映像化したものをDVDとして提供して下さるとうれしいですね。
とにもかくにも、「51」に託したさださんやスタッフのみなさんの熱い想いはしっかりと伝わってきました。
ありがとうございました。

Jun.さん、こんにちは。

あの映像はミュージックフェア21の演出の方が「51」の歌詞を参考に後から付けたものです。
モノクロームっぽいまさしの映像処理もなかなか良かったですね。

 待望のMist 八野さんの日記をみず、早速今、聴きました。
 まっさんのバイオリンのソロと思っていたのですが、大陸君だったんですね(^-^) 感動です。 これからも、大活躍を期待してます。

マリモさん、こんにちは。

早速「Mist」をお聴きくださったのですね。
ありがとうございます。

これからも宜しくお願い致します。

Mist聴いてます。ありがとう。ありがとう。ありがとう。今年もこんな贅沢な夜を送っています。

「51」を何度も聴き、今は、「霧」を聴きつづけてます。生きる勇気を奮い立たせていただくようです。こうして、またまさしさんの楽曲に励まされ、元気に明日をむかえられます。そう、もう30年余りも・・・。この感謝をお伝えしたくて、投稿しました。そして、厚いライナーノートも楽しませていただいてます。「かささぎ」に渡辺俊幸さんを感じながら、味わってます。

すてきなアルバムを、ありがとうございました。このアルバムに出会えた私は、幸せ者です。

雪とパイン缶さん、こんにちは。

気に入っていただけたようで何よりです。
こちらこそ、ありがとうございます。

今日、予約した店から買ってきたMIst、やっとこの時間になって聴いています。
「51」から始まるんだ・・・。
イントロを聴いて夫が言いました。ライナーノートをゆっくり読みました。八野さんのこのページでご紹介があった内容と合わせて深く読むことができました。ありがとうございました。
発売日の今日、日本の政治が大きく動いたのもなんだか偶然ではないような気さえしてしまいます。

八野さん、とにもかくにもどうしても、何としてでも今夜中に申し上げたかった、新しいアルバム、「Mist」のお礼を!聴き込みはこれから。今日はまず一通りを心いっぱいに聴かせていただきました。
素晴らしいです、ちゃんと好きになりました。これからもっともっと、きっとどんどん大好きさが大きくなるでしょう。
本当にありがとうございました。

大陸くん、期待以上も以上・・・特にKiyokoさんのお陰でお姿拝見、彼の音に、親子初共演、という歴史には涙したけれど、お姿、これまた素敵~~~!!!惚れ惚れ~~~・・・あ~、グレープで大好きになったさださんが、こんなに見事なご家族をもたれるようになるなんて・・・その意味でも今回のアルバムにはとても深いものを感じます。
9/8の倉敷コンサートに行ってきた私に、感動再び!の喜びが今また訪れた夜です。

Kiyokoさん、こんにちは。

お聴きくださったのですね、どうもありがとうございます。
お楽しみ戴けたら幸いです。

ふれんどさん、こんにちは。

お聴きくださり、どうもありがとうございます。
大陸くんがソロを弾いた「赤い月」の方は、2日目のテイクを使っています。一度レコーディングしてから日にちをおいて再びトライしたものです。実際に成長が如実に表れていました。

八野様
「Mist」何度も聴きました。どれもこれもさださんらしく、温かく、切なく、優しく、また元気をもらったり、希望が見えたり・・・。さださんのアルバムはいつもオムニバス映画を観るようです。いくつもの人生を垣間見るようです。歌の主題によって歌い分けるさださん、そしてアレンジャーの方々のこだわり、聴けば聴くほど味が出ます。まだまだこれから楽しませていただきます。私は素人ですが、大陸君の若々しい、それでも風格のある音色、素敵でした。Junさんもおっしゃっていましたが、ギター譜出るといいな、といつも思います。そのアルバムだけのでいいんですが。八野さんはじめ、アルバム制作に関わった皆さん、ありがとうございました。

アーニーズダックさん、こんにちは。

「Mist」をお聴きくださり、ありがとうございます。
これからも楽しんでいただけたら幸いです。

八野さん、こんにちは

さださんのニューアルバム「Mist」聴かせて頂きました。
今回もまた素晴らしい楽曲の数々、詩、曲、アレンジとどれを取っても素晴らしいの一言です。
オープニングから「51」と言うメッセージの強烈な曲から始まり、「赤い月」と言う久々のドラマティックマイナーは私のとても好きな世界です。

「神田のお龍」の本当の心を描いた「眉山」、青春の甘酸っぱい香りがする「白雨」などなど・・・

そんな中特に私は9曲目の「霧~Mist」と10曲目の「かささぎ」に感動しました。
どちらもとても素敵でそれでいて切ないラヴソング・・・
聴けば聴くほど熱いものが込み上げてきます。
「かささぎ」の渡辺さんのアレンジもドラマティックで壮大な世界観を醸し出していますね。
本当に素敵なアルバムを有り難うございます。

いよいよ明日からはコンサートツアーが始りますね。
この中からどの曲が唄われるのか?出来ればアルバム全曲を生で聴きたいのですが・・・
明日を楽しみにしております

羽柴小一郎さん、こんばんは。

お聴きくださいまして、ありがとうございます。
感想もありがとうございます。
明日をどうぞお楽しみに。

初めて聴いたときには、それほど印象が強くなかったのですが、2回目からは、不思議と、んん?、いい!、これいい!!、って感じてきました。聴けば聴くほど味が出るアルバムではないでしょうか?恐るべし、さだまさし、さすが、さだまさし、っていうことでしょうか。つまりは、とっても良いアルバムであると思います。現在のところ、一番のお気に入りの楽曲は、「賢者の贈り物」です。ジ~ンときて、いいんです。とにかくいいんです。地味な曲ほど、色あせないと思います。
ただ、ひとつ気になるのは、アルバムの素晴らしさと、CDセールスが比例しないのが納得できないことです。もっと、チャートアップして、注目され、高い評価を受けるべきだと思いますが、皆さん、どうおもわれますか?

Takaさん、こんにちは。

レコード業界全体で、あまりCDが売れなくなったと言われるようになってかなりの年月が経ちます。
おっしゃる通り、まさしのCDに限らず、丁寧に愛情をかけて作られたものがもっともっと評価され、しかも売れて欲しいと、心から思います。
このままだとCDを出すことが出来なくなる人が今以上に増えてくると思います。

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