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2007年11月30日

オリコン垂石社長のブログで

このところ夜は外食が多く、今週月曜日は20数年来おつきあいさせて頂いているオリコンの垂石克哉社長と恵比寿のとある和食店に行きました。フリーフライト事業部の山下部長と共に3人で酒席を囲み、様々な話になりました。垂石社長は僕より3つ上、山下部長は2つ上の同世代ですから、共通の話題には事欠きません。

仕事、音楽、美味しいものなどについて語り合いました。
学生時代にはFM放送が重要な音楽情報源であり、FM雑誌をそれぞれが読み、しかも何と皆が故・長岡鉄男さんに影響されスピーカー・システムを作っていたのです。これには驚きました。どんなスピーカーを作っていたかまで話は進まなかったのですが・・・。

その席で佐田玲子のニュー・アルバム「Ave Maria」を垂石さんに渡したところ、早速聴いてくださって、ご自分のブログで11/28に紹介してくださっています。興味のある方はご覧ください。
http://blog.oricon.co.jp/taruishi/

2007年11月29日

Ave Maria 〜子供たちのために〜 (下)

「生まれ来る子供たちのために」における白鳥座のコーラスはリハーサルを3度やり、今年久しぶりのライヴを経験したこともあって、昨年のアルバム「懐郷」に収録した「どうせ棄てるものならば」の時よりもハモるようになりました。今回のレコーディングでは、白鳥座自身の進化だけでなく、コーラスをレコーディングする方法(レコーディング・テクニック、レコーディング機材、どういうイメージで声を出すのかなどのディレクション上のノウハウも含めて)も進化していますので、白鳥座の現役時代を含めても、今回が一番感動的なコーラスになったと思います。最終的に出来上がったCD-Rを白鳥座のメンバーたちに送ったところ、興奮してすぐに連絡がありました。

実際にアルバム各曲のレコーディングをやりながら、より魅力を増すようなプラスαを探りました。レコーディング現場でディレクションしながら、心の中では「もっと美しく感動的なもの」に出来る可能性がないか常に模索していました。月並みではありますが、最終的に、より佐田玲子の声の要素を増やし、今まで以上に玲子自身の声を多重録音することにしました。
タイトル曲「Ave Maria」、白鳥座がコーラスをしている名曲「生まれ来る子供たちのために」を除く3曲は玲子の声を多重録音しています。
心のこもった玲子の素敵な2つの新曲では、メイン・ヴォーカルと玲子自身のバック・コーラスを含めてそれぞれ10人分以上の声を使いました。「Winter Light」ではリンダ・ロンシュタットのオリジナル・イメージを活かしつつも、リンダ・ロンシュタットがやってなかったヴォーカルの多重録音(メイン・メロディ4人、ハモリ・パート4人の計8人分)を用いて、更なるイメージの広がりを出したつもりです。玲子本人も最後まで諦めずに、よくこんな大変なレコーディングにチャレンジしてくれたと思います。その分、確実に佐田玲子は更なる高みへと進化しましたので、今までで最高のヴォーカル・パフォーマンス(歌唱)をお届け出来たと思います。

アルバム全体としては、佐田玲子の中ではクラシカルでヒーリング(癒し)系サウンド寄りに聞こえると思います。レコード会社も、業界の方々も、特に「Winter Light」を気に入ってくださっていますので、他曲も含めて今まで以上に沢山の方々の心に届いて欲しいと思います。

最後になりましたが、協力してくださったミュージシャンの方々、制作関係者の皆さんへ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

2007年11月28日

Ave Maria 〜子供たちのために〜 (中)

このアルバムはオリジナル曲とカバー曲とで構成することに5月中旬の制作会議で決まりました。その後2日間会社の休みを取り、自室にこもって手持ちのCDを聴きまくりました。勿論、佐田玲子が歌うクリスマス・アルバムにふさわしい曲を探し、アルバム全体のイメージ作りをするためです。

その作業の中で思い出したことがありました。数年前にリンダ・ロンシュタットの「Winter Light」という曲と出会い、その作品力やコンセプトに感銘を受けたことです。まるでリンダ・ロンシュタットが天使になって歌っているようなイメージで、夢のように美しい作品です。その出会いが僕を今回のアルバム「Ave Maria」へと導いてくれました。そのようなイメージ及びそれを膨らませたアルバムを作れば「今までに聴いたことのない佐田玲子」への第一歩になるのではないかと(勿論その時点で一押しの「Winter Light」だけでなく数曲セレクトしましたが、最終的に日本語詞をのせることがNGのものは使用することを諦めざるを得ませんでした)。

次の5月下旬の制作会議で、アルバムのトータル・コンセプトや選曲等について佐田玲子本人やその他のスタッフの賛同を得た後、白鳥座のメンバーに連絡を取り、アルバムへの参加を要請し、快諾を得ました。そして玲子のバンド・メンバーでアレンジ担当の白石幸一郎(彼とは同じ大学の同級生)さんを巻き込んで、時には抽象的に、時には具体的に彼にサウンド・イメージを伝えることから始めました。並行して玲子は新曲を何曲も作り、その後このアルバムのイメージに合うものをセレクトするようにしました。

「クリスマス・アルバム」といっても、昨今の浮き足立ったお祭り騒ぎのようなクリスマスではなく、人々のしあわせを心から願うような、聴いた人の心にそっとローソクの灯が点るような暖かいものを作れるよう祈念しました。

2007年11月27日

Ave Maria 〜子供たちのために〜 (上)

佐田玲子のニュー・アルバム「Ave Maria 〜子供たちのために〜」の発売が近づいてきました。
アルバムの1曲目をお聴き頂くと「これ本当に佐田玲子?」と思われるかもしれません。

僕にとっては、このアルバムへと向かう旅を何年も続けてきたような感じです。
佐田玲子は「音域が低く、太くて説得力のある歌声のイメージ」だと思います。決してその良さを否定するのではなく、プラスαの魅力を加えられないものかとずっと思ってきました。私見ですが、一般的に優れた歌手は、中低音域とファルセットを含めた高音域を自由にしかも美しく行き来出来ると思っています。また、そういうものを発揮出来る曲選びや曲作りをすることも大切なことだと思っています。ですから数年前から彼女に、そういうことを折に触れ話してきました。

昨年、六本木のスイートベイジルで行われた佐田玲子のライヴで「うたたね」を初めて聴き、その瞬間、「これはいける」と思いました。内容や出来が良いだけでなく、「ファルセット」を自然に、しかも効果的に使った曲だと感じたからです。その後のアルバム「懐郷」のレコーディングでは更に素晴らしく高音域やファルセットを使いこなせるようになりましたので、今回のアルバムへと続く道が開けたことを確信しました。

今年の5月にスターマン(佐田玲子が所属するレコード会社)から「クリスマス時期にリリースするアルバムを作って欲しい」「6〜7月頃にレコーディングして欲しい」「オフコースの名曲『生まれ来る子供たちのために』を白鳥座と一緒にやって欲しい」という希望が出されました。6〜7月は、まさしのアルバム「Mist」の曲作り及びレコーディング期間になっており、8月上旬には「まさしんぐWORLDコンサート2007」のミックス・ダウンをやることも決まっていました。ですから佐田玲子のアルバムは8月下旬にレコーディングするしかありませんでした。

2007年11月22日

定期演奏会 2

昨日はお招きいただき、東京ニューシティ管弦楽団の皆さんの定期演奏会に行ってきました。

今回は池袋にある東京芸術劇場で、演目はベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」とブルックナー/交響曲第3番。

両曲とも大好きな曲でしたので、充分楽しませていただきました。
今回も両曲ともピリオド奏法でした。

ブルックナーをピリオド奏法を使って演奏したものは初めて聴きましたので、特にピリオド奏法が効果的な何カ所かではとても感銘を受けました。
今までにブルックナーの3番は、古くはヨッフム、朝比奈隆さん、比較的新しいものではスクロヴァチェフスキの名演を聴いてきましたが、昨日の見事な実演を堪能させていただきました。ピリオド奏法とアゴーギク、デュナーミクのバランスというか調和がとてもうまくいっているように感じました。

最後になりましたが、音楽監督の内藤彰さん、オーケストラの皆さん、スタッフの皆さん、素敵な演奏を聴かせていただきありがとうございました。

2007年11月21日

これって?

先日来Macのトラブルが続いていることを書きました。
10月頭からMacで使うメール・ソフトの乗り換えに伴う様々な問題が発生。問題解決後、周りも併せて計7台のMacのメール・ソフト乗り換え作業をしました。

その後、PowerBookG3(1998年モデル)を使って、依頼された音楽を作り始め、ベイシック部分の完成目前にそのPowerBookG3が壊れました。

仕方がないので、OS9で使っていたPowerBookG4(2000年モデルで、Firewireが壊れています)を初期化し、OSXと音楽ソフト「Logic」などをインストールし、音楽作りを再開。

この時点ではMIDIインターフェイスはとてもプロ機とは言えないチープなものしか持ってなかったので(確か1999年頃にMacはシリアルからUSBにポートが変更になったため、PowerBookG3で使っていた多機能MIDIインターフェイスは使用出来なくなりました)、音源は1台しか動作させることが出来ませんし、ましてスタジオ機材と同期させることは不可能です。
ですからまだまだベイシック部分しか作業出来ませんでした(しかしいくつかのパターンの音楽を作りつつありました。最終的に使いたい多数の音源を使うとなると、その音源に合わせて様々なエディットが必要になります)。

そのままでは先に進まないので、多機能のMIDIインターフェイス(多数の音源やSMPTEという同期信号も扱うことが出来ます)をつい先日購入し、やっと本格的に作業出来る環境が整ったのです。
そしたら昨日、今度はPowerBookG4がUSBを認識しなくなったため、マウスもインターフェイスも動作不可に。

またまた音楽作りがストップしてしまいました。上手く行き始めた矢先のことでした。

2007年11月18日

コンサート

佐田大陸クン、佐田詠夢ちゃんたちのコンサートが12/23に広島で開催されるそうです。
興味がおありの方は下記URLをご覧ください。

http://www.yamahamusic.jp/hiroshima-s/concert/index.php?mode=detail&id=121

2007年11月15日

PowerMac G5がやってきた

最近妙にMacに縁があります。
昨日、会社にPowerMac G5がやって来ました。まさしの家で使っていたものを会社用に貰ってきたのです。

昨夕から、初期化、OSその他のソフトのインストールなどをやっています。古いマシン(PowerMac G4、これもまさしの家から貰ってきたものでした)から環境を完全に移行出来次第、主に各種音資料(CD-R)作成マシンとして、会社の何人かのスタッフに使われ続けて行くことになります。
このPowerMac G5は4年前のマシンとはいえ、会社で最速のMacです。

2007年11月12日

影響を受けたCD その88

メンデルスゾーン/交響曲第3番「スコットランド」
演奏:ロンドン交響楽団/指揮:ペーター・マーク
http://www.hmv.co.jp/product/detail/765055

この曲は作曲家としても指揮者としても超一流だったメンデルスゾーンがスコットランドを旅した時の印象を後に綴ったものだとされています。
この「スコットランド」の名演奏として世評の高いのは、オットー・クレンペラーがフィルハーモニア管弦楽団を指揮したスタジオ録音盤と後にバイエルン放送交響楽団を指揮したライヴ盤の2種でしょう。

ここではペーター・マークのものを取り上げました。みずみずしさ、豊かなニュアンス、美しい詩情など、この演奏にはいくつもの讃辞を並べ立てることが出来ます。
オーケストラが、クレッシェンド、デクレッシェンドなどの表情が美しいロンドン交響楽団だということ、レーベルが高音質で有名なデッカだということもあり、ペーター・マークの音楽の作り方が造型感を大切にしながらも、メンデルスゾーン特有の哀感を上手く表現しているとても美しく感動的な演奏だと思います。
音楽全体を、更に言えばどんなに短いフレーズであっても音符のひとつひとつをそっと慈しむような、ペーター・マークやロンドン交響楽団自身の美質がよく現れた演奏だと思います。そして、とても1960年の録音とは思えないくらい素晴らしい音質です。

2007年11月07日

トラブル続き?

前回、メール・ソフトに関するトラブルとその解決について書きました。
その直後に、あるところから音楽を作ることを依頼され、それを「打ち込み」で作り始めました。この「打ち込み」は、近年では「DTM(デスク・トップ・ミュージック)」とも呼ばれ、お手軽なイメージになりました。しかし実際には奥が深く、ハイ・アマチュアやプロ・レベルではとても大変な作業であると言えます。

会社のデスクでMac mini、自宅及びスタジオなどではPowerBookG4を使っているのですが、その他に会社の音楽作業スペースにもう1台PowerBookG3を置いてあります。
それを音楽専用機にし、ここ10年ほどそれを使って音楽を作って来ました(劇伴やラジオなどで流すジングルなど)。何パートであってもキーボードで弾いたものを入力し、そのまま譜面化させ、演奏させたり、またキーボードを弾かないまでも譜面入力したものを演奏させることも出来ます。

実際にはこのPowerBookG3を使い、PowerBookG3のシリアル・ポート〜MIDIシンクロナイザー経由で沢山のMIDI音源を鳴らして音楽を作り、スタジオに機材(コンピュータ、シンクロナイザー、各種音源など)を持ち込み、テープレコーダーやProToolsなどとシンクロさせてレコーディングし、ミックスします。
今回もこのシステムを使って数日かけて作業し、基本的なデータ(音楽)が完成に近づいていました。ところがその次の日、突然PowerBookG3が立ち上がらなくなってしまいました。何をやっても立ち上がりません。1年ほど前にも修理したばかりでした。当然、何日もかけて作った音楽データを取り出すことも出来ません。途方に暮れました。

気を取り直し、別のPowerBookG4を用意して音楽ソフト(Logic)をインストールし、また一からやり直し、となりました。
PowerBookG4にはシリアル・ポートは無く、USBに変更になっていますので、それまで使っていたMIDIシンクロナイザーは当然のことながら使用出来ません。
トホホの日々が続いていましたが、ようやく作業を再開することが出来ました。