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2007年12月25日

今年、そして来年

今年も残すところあと僅か。今年は信じられないような事件が多々あった年でした。
このブログでは政治色や(特定の)宗教色を出すまいと思い続けてきました。
そんな中で思うことは平和、生命の重さ、心と身体の健康などでした。
来年は、来年こそは世界中から少しでも哀しみが減り、心豊かで素晴らしい年になりますように。

2007年12月22日

今日

199年前の12月22日にアン・デア・ウィーン劇場でベートーヴェンの交響曲第5番「運命」と第6番「田園」が初演されました。

「魂が天まで上昇するような音楽の第5番」、「天から光が降り注ぐような音楽の第6番」という逆の方向性(性格)を持った双生児を誕生させるべく、ベートーヴェンはほぼ同時進行させていたそうです。
個人的には、聴くたびに、特に第5番の作品として完成された凄さ、元素から天体を作り出すような力に打ちのめされ、感動をもらっています。

最近、指揮者の金聖響さんとスポーツ・ライターの玉木正之さんが共同で執筆した「ベートーヴェンの交響曲」という本を読みました。金聖響さんはクラシックだけでなく、様々な音楽に精通されているようであるし、この書籍は指揮者の立場からベートーヴェンの傑作群を平易に説明してありますので、なかなか興味深く読ませて頂きました。

2007年12月15日

影響を受けたCD その89

ベートーヴェン/交響曲全集
演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:アンドレ・クリュイタンス
http://www.hmv.co.jp/product/detail/906765

これでベートーヴェンの交響曲全集のことを書くのは2回目になります。
この全集はベルリン・フィルがひとりの指揮者で全集を録音した最初のものです。ドイツ人でもオーストリア人でもない、ベルギー人のクリュイタンスが、栄えあるその栄誉を得て録音されました。この全集の中では偶数番の曲が名演、とりわけ第6番がブルーノ・ワルターのものと並び称され「超」の付く名演とされています。ちなみに僕が初めて自分の小遣いで買ったクラシックの30cmLPは、このクリュイタンスとベルリン・フィルの第5番でした。

この全集は、フルトヴェングラー亡き後、カラヤンの色に染まる直前のベルリン・フィル本来の音色を聴くことが出来る、と評されることが多いものです。ベルリン・フィル特有の張りがあって、重量感があり、テンションが高い演奏であるのに、フルトヴェングラーよりも多少軽く、優雅でエレガントな演奏になっているのは、やはりフランス音楽が得意だったクリュイタンスの個性が色濃く表れたのでしょうか。それともEMI特有の録音の為でしょうか。

個人的には、ベートーヴェンの交響曲(全集)を聴いて、そのオーケストラや指揮者の判断をしてしまう傾向があります(勿論、作曲家との相性や録音などの問題がありますので、それだけで判断するのは危険ですし、本来してはならないことだとは思います)。様々なオーケストラのベートーヴェンを聴いた後、ベルリン・フィルのものを聴くと、やはりその巧さ、音色、重量感、気迫に圧倒されてしまいます。
この全集はリーズナブル(CD5枚組で二千数百円)ですので、ひとつくらい全集を持とうかとお考えの際には、最新録音のものではありませんが最有力候補のひとつだと思います。

2007年12月04日

舞台「眉山」

舞台化された「眉山」を観に行ってきました。

劇伴の音楽が少ないのは予想外でしたが、全体的にとても良く出来ていると思いました。主題歌「眉山」もベストのタイミングで使ってくださっています。
原作の小説や映画で表現してなかった部分がありましたが、その性質上、たった一度観てその場で共感を呼ぶようにしなければならない「舞台」としては、その選択(演出)は正しかったと思います。

宮本信子さん、石田ゆり子さんをはじめ役者さんたちの演技は素晴らしかったですし、スタッフの方々も実に愛情を込めて細やかに作っていたのが分かります。
何度もじわじわと涙がこみ上げて来て困りました。