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2008年04月25日

東京ニューシティ管弦楽団・定期演奏会

今日はお招き頂いた東京ニューシティ管弦楽団第55回定期演奏会に行ってきました。
今回は全てがベートーヴェンの曲でしたので、ベートーヴェン・フリークの端くれとしても、とても楽しみにしていました。
例によって「ピリオド奏法」による演奏で、“ベートーヴェンの新世紀”「心臓の躍動・戦争の蹄音」と題されたもの。

今日の指揮は音楽監督の内藤彰さんではなく、主席指揮者の曽我大介さんでした。
やはり「ピリオド奏法」のサウンドは引き締まっていてとても軽快ですし、何より透明感があります。最近では古典派やロマン派のメジャーな作曲家のメジャーな作品を現代の楽器と奏法を使って演奏すると、「手垢にまみれた」などと評される傾向がありますし、一方では鳴りが良く重厚な響きになりやすい現代楽器を用いてヴィブラートを多用する20世紀中頃に全盛を極めた演奏だけを好む方もいます。
個人的には中華料理も和食も好きなように、「現代の一般的な奏法」であろうが「ピリオド奏法」であろうが、その時に応じて楽しませて頂いています。ですから本日もとても堪能させて頂き、大きな感動も頂きました。

予想通り弦楽器は対向配置でした。特に今回の交響曲第5番や第7番(特に第2楽章)は対向配置による演奏の方が格段に面白く、ベートーヴェンの書法が手に取るように分かり、手に汗握りながら聴かせて頂きました。
第5番も素晴らしかったのですが、特に第7番は名演だと思いました。第5番が始まった時、こう書いたらもしかしたら失礼にあたるかもしれませんが、「ピリオド奏法」がこれまで以上に馴染んでいると感じ、更に素晴らしい演奏になる予感がしました。第7番の全体的な透明感、第1楽章のオーボエ〜フルート〜クラリネットにおけるニュアンスの揃い方、そしてフレーズの受け渡し方、第2楽章冒頭のチェロとヴィオラのニュアンス及びデュナーミクの素晴らしさ、第4楽章の熱狂等々があって感動の嵐でした。各楽器のバランスも素晴らしく整っていたと思いますし、実際に曽我さんが細心の注意を払っていらっしゃるのがよく分かりました。音楽監督の内藤彰さんや主席指揮者の曽我大介さんの尽力や楽団員の皆さんの努力によって、確実に階段を上ってらっしゃるのも充分に分かりました。

世界中のオーケストラの演奏レベルが上がり、国際化され、没個性化する傾向がある昨今、どのようにして新しい音楽を作り、そのオーケストラの「個性」を出してゆくのかは、生き残りをかけた闘いでもあると思います。リスナーの方々にも分かりやすく、しかも高い次元でそのオーケストラ固有の音楽的個性を顕在化させるという困難な作業に立ち向かい、そして精進されているのだと思います。

最後になりましたが、お招きに感謝すると同時に、素晴らしい音楽を聴かせてくださった曽我さん並びに楽団員の皆様、そして裏方である事務局の皆様にも感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

2008年04月24日

スピーカーの重要性

少し前の「1枚のCDが世に出るまで」でスタジオにおけるモニター・スピーカーの重要性について書きました。しかしこのことは自宅や会社においても当てはまります。
1年程前に会社が現在のところに引っ越してきてからは、手狭のために試聴室がなくなってしまいました。ですから出来上がった音や映像のシビアなチェックは自宅の自分の部屋でやるしかありません。

ここ8年間自室で、あるイギリス製のスピーカーを使ってきました。その最上位機種(左右ペアで数百万円)はヨーロッパなどではクラシック系レコーディングのモニターによく使われているようですが、クラシックを頻繁に聴くこともあってその下位機種を愛用してきました。しかしこの8年間どんなに調整してもわずかに思うようにいかない部分があって悩んできました。自室で自分が関わったCDを聴くと、ほんのわずかに楽器バランスが異なって聞こえてしまうのです。ただしこれはスタジオにある左右ペアで一千万円近くもするスピーカー、しかもヴォイシング・イコライザーと呼ばれる周波数特性をフラットにする機器を併用したものと比べての話です。
そんなこともあって3年程前に、ある国内メーカーのスピーカーを購入し、サブとして時々使ってきました。それをメイン・モニターに格上げする決心をしたのが、チキガリのレコーディングが終了した2月末でした。

(比較的大きなスピーカーが狭い自室に2セットもあった訳ですから正確な音が出る訳もありませんが、本来のイギリス製メイン・スピーカーで聴いて納得出来ないところがあるとサブのスピーカーで確認をしてきました。イギリス製スピーカーの方が音色自体は好みでしたので、必然的にそういう使い方になっていました。)

3月1日にそのイギリス製スピーカーを別部屋に移動し、より正確な音を求めて新しい方の国産スピーカーを単独で使い始めました。スピーカー周りにそれまでよりは多少空間が出来ましたので、より正しい音にはなったのですが、何と言ってもエージング不足(慣らし運転が充分ではないこと)だったことが露呈してしまいました。それはそれは酷い音で、またまた悩みは深まりました。この状態ではとてものことモニター・スピーカーとして使い物にはなりません。それ以来、帰宅するとCDやDVDなどをかけまくる日が続きました。最近ようやくある程度エージングが進行し、チェック用のモニター・スピーカーとしても使える状態になりつつある気がします。
今後発売するもののチェックが近々あることが分かっていますので、ここ数日ようやくスピーカーだけでなく、自分の気分も落ち着いてきました。

2008年04月17日

ブーム?!

このところ「ゆうちょ銀行」のテレビCMをよく見ます。BGMにさだまさしの「道化師のソネット」が使われており、CMとしてもなかなか良い雰囲気のものになっているのではないでしょうか。

また、佐賀県出身のシンガー・ソングライターである千綿偉功(ちわたひでのり)さんが最新シングル「beginning」(CD番号:MUKU-6902)のカップリング曲として「道化師のソネット」をお使いになっています。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2673084

この他にも「道化師のソネット」を使った別の企画が進行しているようです。

2008年04月14日

影響を受けたCD その91

渡辺貞夫/カリフォルニア・シャワー
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1371003

これは1978年に発表された大ヒットアルバムです。特にタイトル曲「カリフォルニア・シャワー」が有名で、当時CMに使われましたので、お聴きになったことがある方も多いかもしれません。
デイヴ・グルーシン(キーボード)、リー・リトナー(ギター)、チャック・レイニー(ベース)、ハービー・メイソン(ドラムス)などアメリカのそうそうたるスター・プレーヤーたちが脇を固めていて、素晴らしいプレイを展開しています。

このアルバムにも使われている“フェンダー・ローズ”というエレクトリック・ピアノを僕が買って数ヶ月経った頃に、このアルバムが発売されました。この名曲「カリフォルニア・シャワー」の、デイヴ・グルーシンによる間奏のフェンダー・ローズ・ピアノ・ソロをコピーしようと必死になっていたのを、つい昨日のことのように覚えています。

バークリー音大出身の渡辺貞夫さんが書かれた「ジャズ・スタディ」(1971年刊)という音楽理論書があります。それは当時からジャズ、ポップス系のミュージシャンや作編曲家を目指す人にとってバイブルのような存在でした。これは音楽理論の基礎をある程度知っている人のための本です。僕も本当にお世話になりました。
コンサート会場限定販売の「Let's go to the LIVE!」というチキガリのDVDがあるのですが、その本編の中にメンバーの渡辺敦が分厚い本を読んでいるシーンが出てきます。その本が上記の「ジャズ・スタディ」です。彼もきっとこの本で勉強したのでしょうね。

2008年04月08日

ヒットチャート

先月発売したチキン ガーリック ステーキのアルバム「Air」が東京・池袋にある東武百貨店内のCDショップ「五番街」で、今週の売り上げ第1位を獲得しました。
http://gobangai.jp/hitchart.html

リスナーの皆様、そして五番街の皆様、どうもありがとうございます。

2008年04月04日

誕生日

昨日は50回目の誕生日でした。と言っても僕のことではなく、大阪にあるフェスティバルホールのことです。

フェスティバルホール、通称「フェス」は1958年4月3日に誕生したそうです。50年間様々な音楽家を育て、数々の名演を生んで来た名ホールであることは周知の事実です。

1978年3月30日にさだまさし初のフェス単独コンサートが行われ、それ以来30年で何と198回やってきています。フェスでコンサートを最も数多くやったのはさだまさしです。そして逆に、まさしが最も多くコンサートをやっているホールはフェスです。そんなことから「フェス50回目の誕生日はさだまさしコンサートに」という関係者の想いが現実のものになったのでしょう。
フェスが入っているビル自体が建て替えられるため、フェスはその栄光の歴史を今年いっぱいでいったん閉じます(数年先に新しく生まれ変わることは決まっています)。

リスナーたちだけでなく、多くの音楽家、スタッフを魅了した「ステージに立つとお客様の拍手が天井から降ってくる」と言われるフェス。そのロビーには現在までに行われたいくつかのクラシック系コンサートの写真が飾られています。そして楽屋にはカール・ベームとヘルベルト・フォン・カラヤンの写真(サイン付き)が額に入れられて飾られています。

これまでに何度もフェスでライヴ・レコーディングをやらせていただいたこともあり、僕にとっても思い出深い最高のホールです。改めて昨日行ってみて、ホールやその関係の方々、そして支えてくださったお客様への感謝の気持ちでいっぱいになりました。

2008年04月01日

コンサート

先週末の土曜日はチキガリのNHK-FM「サタデイホットリクエスト」での生ライヴ、さだまさしの渋谷C.C.Lemonホールでのコンサート、日曜日はチキガリの新橋・ヤクルトホールでのコンサートがありました。

久しぶりの渋谷C.C.Lemonホール(旧・渋谷公会堂)でのコンサートで、当日の読売新聞の「編集手帳」のことが話題になりました。
そこで取り上げられた事件はとても痛ましく残念なものでした。「編集手帳」自体はまさしファンならずとも素晴らしい原稿だと思いますので、興味がありましたらお読みください。
下記URL〜下方にある「社説・コラム」のアクセスした日の「編集手帳」〜3/29付の「編集手帳」へたどれると思います。
http://www.yomiuri.co.jp/