最近聴いたCD、そして様々な出会い
「フォンテック」というクラシック専門のレコード会社があります。
このブログに時々コメントをくださるブラッサンスさんの紹介で、数年前にそのフォンテックの有田さんと知り合いました。
その有田さんがプロデュースなさったCDが6月上旬に送られてきました。
その中の1枚「澤畑恵美/にほんのうた」はタイトルの通り、日本を代表するソプラノ歌手・澤畑恵美さんが日本の歌曲を歌ったもので、その素敵な企画・選曲と本格的で素晴らしい歌唱を堪能させていただきました。このアルバムは音楽之友社から出ている月刊誌「レコード芸術」7月号の声楽部門の特選に選ばれていました。
この澤畑恵美さんのアルバム「にほんのうた」に、「初恋」が収録されているのが個人的にとても嬉しいことでした。この曲は石川啄木の詩に越谷達之助が曲を付けたものです。
12年前にさだまさしの「にっぽんⅡ」を作るに際し、唱歌・童謡の資料を集め、勉強していた時に僕は「初恋」に出会いました。啄木の詩が素晴らしいのは勿論ですが、越谷達之助のメロディの良さ、メロディの詩とのマッチングの良さ、メロディ作りにおける感情表現の素晴らしさ、作曲者の人や音楽に対する愛情に僕は惚れ込んでしまい、是非アルバム「にっぽんⅡ」に入れたいと思いました。
その後、収録予定曲(希望曲)のリストを作ってまさしと打ち合わせをしたのですが、その際「初恋」を強力に推しました。僕自身直前にこの曲の存在を知った訳ですし、まさしもそれまではこの曲の存在を知らなかったようでした。
たまたまアレンジャーの渡辺俊幸さんがその時その場にいました。それまで黙ってふたりのやりとりを聴いていた彼が突然「その曲の作曲者は僕の高校の音楽の先生で、人間としても素敵な人だった」と言いました。その偶然に3人が驚き、必然的に録音させて戴くことになりました。
偶然なのか必然なのか、生きていると様々な出会いがあります。そして人と人が思わぬところでつながっていることを実感します。