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タイムスリップ 13

「廃虚の鳩」
作詞は山上路夫さん、作曲は村井邦彦さん。村井さんはこの後、赤い鳥に「翼をください」「忘れていた朝」などを提供して作曲家として活躍され、アルファレコードを設立しプロデューサーとして荒井由実さんをデビューさせました。
この「廃虚の鳩」のオリジナルはザ・タイガースで、アルバム「ヒューマン・ルネッサンス」のラスト曲として収録され(シングルにもなりました)、リード・ヴォーカルは加橋かつみさんが担当なさっていました。
メロディの素晴らしさと共に、音楽全体のクラシカルなイメージと加橋さんのハイトーン・ヴォーカルが印象的で、その歌詞も素晴らしいものだと思います。この歌詞は現在にも当てはまります。いや、40年前以上に理不尽で悲惨な出来事が多い現代の方が遙かに聴く人の胸に突き刺さるように思います。この曲が深夜のニュース番組のエンディング・テーマにでもなったら、物凄くインパクトがあるでしょうね。
さて、この曲のタイトル表記ですが、当初「廃墟の鳩」が正しいのか、「廃虚の鳩」が正しいのか悩みました。調べてみると両方ともCDなどで使われているようでした。結局、この曲を管理している音楽出版社「渡辺音楽出版」さんに確認したところ、最初にレコード化した時のもの(「廃虚の鳩」)に揃えて欲しいとのことでした。そういう事情で、このアルバム「タイムスリップ」では「廃虚の鳩」と表記しています。

チキガリ・ヴァージョンでは、この曲もイントロなどのフレーズはオリジナルのものを使わせていただきました。この曲を使わせていただくにあたって、加橋さんの美声のイメージではなく、今回はもっとシンプルな方がいいと思いました。
様々なしがらみの中で生活をしていると、悲しいこと、理不尽に思うこと、人間の見苦しい面を見ることにも遭遇します。仕事や人間関係などに疲れて帰宅の途につき、雑踏を離れ、自分の部屋に入り、ひとりになった時に、ふっと溜息をついたりします。そんな時、自分に言い聞かせるように何かの曲をふと口ずさんでしまうことはありませんか?
僕はそういう状況を想像した時に、この「廃虚の鳩」の冒頭のフレーズを唄うイメージに数年前から取り付かれてしまいました。これはもう前澤ウィスパー・ヴォイスしかないと思いました。最も伝えたいことはシンプルに伝える方がいいですし、音楽的にもそういう方向にする方がこの曲を活かせますし、チキガリ自身をも活かせると思いました。メンバー全員が理解してくれ、この曲の世界を見事に表現していると思います。

コメント

八野さん、こんばんは。

この曲は、先日のツアーでチキガリヴァージョンを先に聞きました。
あとでオリジナルの音源を聞いたのですが、イントロなどのフレーズがそのままだったことに鳥肌が!
この曲のイメージにぴったりな前澤さんの歌い方。
ただただすごいと思いました。

追伸
ユーキャンのHPで試聴が始まりましたね。
小林さんのヴィブラート、多分あの方法だと思うのですが…。
(発売前なので…。発売後にこのことは書かせていただきます)

たまさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。

そうですね。試験的な意味合いもあって、この曲だけはコンサートでやっていました。

はい、ヴィブラートのことも書き込んでください。

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