影響を受けたCD その101
ポール・サイモン/ポール・サイモン
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1970年の「サイモン&ガーファンクル」の解散後、ポールが1972年に発表したファースト・ソロ・アルバム(実際にはS&G時代に、あの「サウンド・オブ・サイレンスケジュール」が大ヒットする前にイギリスでソロ・アルバムをレコーディングしているのですが、これは全世界では発売されませんでした)。
このアルバムを初めて聴いた時、サウンドは地味だし、歌詞は個人的で一般性がないと思いました。しかし何度も繰り返し聴くと、とても味わい深い滋味溢れるアルバムだと確信するようになりました。
ポール・サイモンはS&G時代からヒット曲が多いので、ポピュラリティの高い曲を書くように思われがちですが、彼は同時にリズムやサウンドに対して貪欲で革新的な人でもあります。
このアルバムではジャマイカの「スカ」というリズムを使った「母と子の絆」、ペルーの民族音楽であるフォルクローレのグループ「ロス・インカス」を「コンドルは飛んでゆく」に続いて起用してレコーディングした「ダンカン」などがあります。「母と子の絆」のバック・コーラスには、ホイットニー・ヒューストンの母親シシー・ヒューストンが参加しています。
このアルバムでは、ほぼ全編にポールのギターがこれ以上ないくらい効果的に使われていて、ギター・ファンにとっても必聴のアルバムだと思います。また、まさしや僕が大好きなジャズ・ヴァイオリニストのステファン・グラッペリとポールのデュエット曲「ホーボース・ブルース」(ヴァイオリンとアコースティック・ギターによるインストゥルメンタル)も収録されています。尚、この曲に触発されて、後年まさしはアコースティック・ギター中心のアルバム「ほのぼの」で「ほのぼの's Blues」を石川鷹彦さんと同様のスタイルでやることになります。