« 曲作りの日々 | メイン | 影響を受けたCD その103 »

影響を受けたCD その102

ポール・サイモン/ひとりごと
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1263138
1973年に発表されたポール・サイモンの2ndアルバム。
これはアラバマ州マッスル・ショールズのミュージシャンを起用してかなりの部分を作ったアルバムであり、あの名エンジニアにして、名プロデューサーでもあるフィル・ラモーンが初参加したアルバムでもあります。

初めて聴いた時に、前作とは打って変わって凄く派手な印象を受けました。しかしこれも、ノスタルジックで、ウェットで、実に彼らしい作品だと思います。
このアルバムに影響を受けた人は多いと思うのですが、日本では加藤和彦さんが後年マッスル・ショールズに出向いて「それから先のことは」という名アルバムを作っています。

また、前にこのブログで書いたように思いますが、僕はこのアルバムの中の「アメリカの歌」(American Tune)に特に強い影響を受け、ロンドンで弦を録りたいと思うようになりましたし(この思いは20年後に現実のものになりました)、当時、この曲のギターを必死にコピーして、彼の曲作りの特徴をつかもうとしていました。
バッハや賛美歌に触発されて作ったとも、部分的にそれらが使われているとも言われているこの「アメリカの歌」。この曲の歌詞はとても特徴的なもので、2人称がアメリカ合衆国(国家そのもの)になっています。ポールはこの歌詞で、アメリカという国の成り立ちを振り返り、現在を見つめ、そして未来に思いを馳せています。尚、現在アメリカ合衆国ではこの「アメリカの歌」をアメリカ合衆国第2の国歌と感じている人が多いと聞いたことがありますが、真偽のほどはどうなのでしょうか。
個人的には、この曲はポール・サイモンの最高傑作のひとつだと思います。尚、この「アメリカの歌」はローリング・ストーン誌が選ぶ1973年度年間最優秀作品賞「ソング・オブ・ジ・イヤー」に選ばれています。

コメント

ご無沙汰しておりました。
 職人擬です。
「アメリカの歌」を聴くと、
私はまさしさんの
「前夜」を初めて聴いた時のことをを思い出します。
いつか八野さんに質問したかったことの一つです。
それは、国学院のグランドでの野外コンサートのときだったのですが
〜I'm all right〜と「アメリカの歌」の
〜It's all right〜がシンクロして、
「これはポール・サイモンのアメリカの歌に対する、さださんのアンサーソング『日本の歌』だな 」と背筋が震えたのを昨日のように思い出します。
この直感は当たっていたのでしょうか?
 ポールのアメリカに対する憂いと
まさしさんの日本に対する心配が現実のものとなった今、二つの国はどこに行こうとしているのでしょうか?

 

職人擬さん、こんにちは。
コメントありがとうございました。

そうです。
ご存じ「朱鷺」の学名は「Nipponia nippon」ですね。
ポール・サイモンが「アメリカの歌」に込めた想いに対するアンサー・ソングとして、日本の象徴である「朱鷺」をテーマにして、日本や日本人を描くというコンセプトで作ったのが「前夜(桃花鳥)」です。

大昔から、それこそ飛鳥時代から日本人の感性は変わらないとも思えますし、日本人の最も日本人らしい部分が既に無くなってしまったとも思えますね。
相互に理解しながら、両国だけでなく、すべての国が共存共栄して行けるといいですね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)