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2009年06月30日

影響を受けたCD その105

ポール・サイモン/ハーツ・アンド・ボーンズ
http://www.amazon.co.jp/Hearts-Bones-Paul-Simon/dp/B0002847XG/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=music&qid=1246363750&sr=1-1

商業的にあまり成功しなかったためか、どちらかと言えばポール自身は失敗作だと思っている節はあるのですが、個人的には実にポール・サイモンらしいかなり優れたアルバムだと思っています。
あの名アルバム「時の流れに」や「ワン・トリック・ポニー」は、ポールとフィル・ラモーンの共同プロデュースのためか、普遍的ではあってもややドライなサウンドでした。
このアルバムのプロデューサーはポールの他に、エンジニアでもあるロイ・ハリー、そして、あのレニー・ワロンカー(※1)とラス・タイトルマン(※2)です。そのためもあるのか、かなり奥行きのあるサウンドで、全体がウェットに出来ています。それがいくつかの曲調と凄くマッチしていて、美しくて、切なくて、実に感動的な作品だと思います。

後に「ネゴシエーションとラヴ・ソング」というベスト・アルバム(アルバム「グレイスランド」よりも前の作品からのセレクション)をリリースしますが、そのタイトルはこの「ハーツ・アンド・ボーンズ」に収録されている切なくなるような名曲「遙かなる汽笛に」の一節です。曲の印象的な1フレーズをベスト・アルバムのタイトルにしてしまうようなところが、いかにもポール・サイモンらしいと思います。

僕は自分が関わるどのアルバムのレコーディング、ミックスをする際にも、このアルバムのことを考え、参考にしているところがあります。
このアルバム「ハーツ・アンド・ボーンズ」の特徴は、新しさもさることながら、あの「バーバンク・サウンド」を彷彿させるノスタルジックで幻想的なサウンドと彼らしいウェットな歌詞を持った作品であると言えるでしょう。

※1 アメリカのメジャー・レコード会社、ワーナー・ブラザーズの当時の顔とでもいうべき大物プロデューサー。音楽とビジネス両方の才能を持った人物で、後にワーナーの社長になりました。彼がプロデュースしたのは、ヴァン・ダイク・パークス、ランディ・ニューマン、ライ・クーダー、エヴァリー・ブラザーズなど。「バーバンク・サウンド」の創始者。
※2 レニー・ワロンカー配下でリトル・フィート、リッキー・リー・ジョーンズ、ジェイムス・テイラー、ジョージ・ハリスンなどのプロデューサーとして活躍。

2009年06月29日

もういくつ寝ると・・・

昨日、久しぶりにSimon&GarfunkelのDVD「Old Friends - Live On Stage」を観ました。

http://www.amazon.co.jp/Old-Friends-Live-Stage-Deluxe/dp/B000679N8W/ref=sr_1_5?ie=UTF8&s=music&qid=1246198038&sr=1-5

これは2003年の年末に行われた彼らのコンサートを収録したものです。還暦を過ぎた彼らの元気な姿を見ることが出来、改めて彼らの素晴らしい音楽を聴くことが出来て最高のひとときを味わいました。

1981年に彼らはニューヨークのセントラル・パークで一夜限りの復活野外コンサートを開き50万人もの観客を集めたことがありました。一カ所に50万人もの人がいる光景というものをその時初めて映像で見て驚きましたが、1991年にポール・サイモンが単独でやった時には同じ場所に75万人の動員なのですから、驚きを通り越して呆れるばかりでした。

昨日観たDVDはニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでのコンサートがメインのようで、歌詞の中にニューヨークに関するものが出てくる時には、客席はかつてのセントラル・パークでの野外コンサートに劣らないほどの凄まじい盛り上がりでした。一緒に口ずさんだり、踊ったりしている観客の嬉しそうな顔が忘れられません。

このDVDを観ることは予習でもありました。勿論、全ての曲は空で歌えるほど知ってはいるのですが・・・。きっと僕もにやけるんだろうなぁ。

2009年06月28日

最近観たDVD 4

先日、クラシカル・クロスオーバー界の歌姫、サラ・ブライトマンの最近作「シンフォニー 〜ライヴ・イン・ウィーン〜」というDVDを観ました。これはサラがウィーンのシュテファン大聖堂で行ったコンサートをDVD化したものです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3513830

サラ・ブライトマンの歌唱、ゲスト・ヴォーカリストの歌唱、アレンジ、演奏、演出、映像美、音響美などどれもが素晴らしいです。他に何も言うことありません。最高。脱帽。感動の嵐。
ジャズ界の歌姫、ダイアナ・クラールの最新作と比べると、オーディオ的感銘度はダイアナ・クラール、音楽的感銘度はサラ・ブライトマンでしょうか。

2009年06月27日

納得!

ショックを受けました。それは先日ダイアナ・クラールの最新ライヴDVD「Live In Rio」を観てのこと。
相変わらずの仕上がりの上質さに驚愕。音楽(オーディオ)部分のプロデューサーはトミー・リピューマ、エンジニアはアル・シュミット、アレンジャーはクラウス・オガーマン。さすがはゴールデン・トリオです。

バックはいつものリズム隊の人たちに、ブラジルのオケが加わったもの。
まず何と言っても歌が音楽的にもオーディオ的にも素晴らしく、圧倒させられました。言うまでもなくアレンジは絶品、そして演奏も絶品。ドラムやパーカッションを柔らかく、しかもありったけのニュアンスを込めて叩いていて、なおかつ楽器をとことん鳴らしていました。テクニック、音楽性共にこのレベルは凄いことです。
ダイアナ・クラールは歌だけでなく、ピアノも進化していると思います。彼女のピアノのタッチも格段に優れたものになったと思うのは僕だけでしょうか。

ボーナス・トラックに入っていたインタビューを観たら、ダイアナは「夫や子供達にラヴ・レターを書くつもりでアルバムを作っている」という意味のことを言ってましたが、これはまさに至言だと思います。
ライヴを観ながら(聴きながら)「遂にここまで到達したか!」と思っていたのですが、このインタビューを聞いて、心の底から納得しました。

2009年06月26日

スリラー

マイケル・ジャクソンが亡くなった。

1982年に発売され、現在までに全世界で1億枚以上売れている彼の名アルバム「スリラー」の登場はショックでした。ポール・マッカートニーとのデュエット曲「ガール・イズ・マイン」、まるで映画のような規模とクォリティを誇ったPVも有名な「スリラー」、エドワード・ヴァン・ヘイレンのギター・ソロが印象的な「今夜はビート・イット」など凄い曲が満載のアルバム。プロデューサーのクインシー・ジョーンズ、エンジニアのブルース・スウェディンも素晴らしい仕事をしています。

今夜、時間が取れれば、この名作を聴きながら彼を偲ぼうと思います。
ご冥福をお祈り致します。

2009年06月23日

時の流れに

遂にその日を迎えることになってしまいました。
アメリカのイーストマン・コダック社は名ポジ・フィルム「コダクローム」の製造を年内で打ち切ると発表したようです。

「コダクローム」はポール・サイモンの曲のタイトル(邦題:僕のコダクローム/原題:Kodachrome)としても使われ、その歌詞の中で「僕はナイコン (ニコンを海外ではナイコンと発音するようです) ・カメラを持っていて、写真を撮ることが好きだ。コダクロームは夏の日の緑を色鮮やかに残してくれ、世界中が明るい光に満たされる思いになる」という意味のことを歌っています。

この曲が発表された当時、コンパクト・カメラしか使ったことがなかった高校生の僕は「いつかニコンのカメラを手に入れて、コダクロームを使いたい」と思うようになりました。
その願いは叶いましたが、ここ数年はデジタル化の波に押され、コダクロームはおろかもっと手軽なネガ・フィルムさえも滅多に使わなくなってしまいました。
時の流れとは言え諸行無常を感じる今日この頃です。

2009年06月19日

癒されました

今日は久々に休みを頂き、念願だった鎌倉に行ってきました。
日頃会社に向けて家を出るのと同時刻に家を出て、北鎌倉の駅に11時に着きました。
いくら紫陽花の季節とはいえ、平日なのでそれほど混んでいないだろうと思っていたのは浅はかでした。北鎌倉駅のプラットホームから出口に出ないうちにもう次の電車が到着。ホームが大混雑で、満足に前へ進めません。その延長で駅を出た後も大混雑は変わりませんでした。

建長寺に着く頃からやっと少し人がまばらになりました。建長寺境内をしばらく撮影。最も奥にある半僧坊への参道は今日も静寂に包まれ、鳥の声、自分の足音と息づかいしか聞こえません。僕が一番静謐なひとときを満喫出来る場所に久しぶりに行けました。
半僧坊直前の石段には天狗像が立ち並んで迎えてくれますが、流石にここまで来ると結構息が切れます。足に自信がない場合は、ここまでにした方がいいでしょうね。

その後、鶯を始めいくつもの鳥の声に癒され、延々と続くハイキングコースをひたすら歩きました。近くに人が歩いてない時には、ここでも鳥の声以外は自分の足音と息づかい、時折初夏の微風が木々(葉)を揺らすさわさわという音しか聞こえません。梅雨時なので足下は湿っており滑りやすく、ところによっては木の根が縦横に張り巡らされているため注意が必要です。

大平山山頂でコンビニのおにぎりをほおばり、大好きな伊藤園のジャスミン茶でしばし休憩。その後、数分で天園峠の茶屋に到着。ここで今回はソフトクリーム。食べたとたんに大量の汗が噴き出しました。10分ほど休息を取ってから、更に数十分歩いて瑞泉寺脇に出る。途中、道しるべがないところがあり、一瞬躊躇しましたが大丈夫でした。

1時過ぎに瑞泉寺に入り、色々な花を撮影し、夢窓疎石が作った庭園を堪能。
瑞泉寺を出てからまたしばらく歩いて、2時過ぎに鶴岡八幡宮へお参り。最近僕の周りには体調が悪い方が多いので、一所懸命お祈り。
買い物をしながら鎌倉駅まで歩き、早めに鎌倉を後にしました。

今日は歩き疲れましたが、お陰様で精神的には復活。
帰宅してから思いがけないことがひとつ起きました。最近気になっていることがあったんです。ここ2週間ほど大好きな音楽を聴いても感動しない日が続いていたのです。これは僕にとっては大問題で、仕事や音楽に向かう原動力がなくなることを意味します。
それが今日、帰宅して聴いた音楽から大きな感動を得ることが出来ました。これが癒されたということなのでしょうか。
これでまた明日からの仕事を頑張れます。

2009年06月18日

このところ・・・

このところいくつかの問題を抱えていて、毎日がイライラと不安の連続です。

どなたもきっと同じでしょうが、そういう時であっても次から次へと新しい問題が起きるのですね。

そんな中で昨日の午後から夕方までは、僕のMacの先生のひとりである「こたさん」と一緒にまさし宅にいました。
「Air Mac」と呼ばれる無線LANのシステムが不調になったため、安定性とスピードを増すために、これまで1台だった子機を2台にし、セキュリティを更に向上させることを目的に参上しました。

それが終わった後は、まさしの自宅用MacのメンテナンスとProToolsの再セットアップ。これで自宅でのデモ録音が格段にやりやすくなったと思います。

こたさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

2009年06月17日

ヒット・チャート!

CDショップ「五番街」さんのヒット・チャートが大変なことになっています。

http://gobangai.jp/hitchart.html

2009年06月14日

デモ録音

今日も仕事でした。

まだ発表出来る段階ではありませんので残念ながら詳細は書けませんが、午後からまさしとスタジオにこもり、依頼された作品のデモ録音をやりました。

夜は先方との打ち合わせを兼ねた食事会で、たった今、帰宅したところ。
このプロジェクトも是非成功して欲しいと思っています。

2009年06月12日

まさしんぐWORLD2009 オン・エアー

「まさしんぐWORLD2009」のオン・エアーが決まりました。
詳細は下記をご覧ください。

http://www.bsfuji.tv/top/pub/music_sada2009.html

2009年06月10日

四谷〜赤坂

今日は四谷にある会社の事務所で朝から仕事をして、午後からは赤坂にある映像編集スタジオへ。
そうです。例の「まさしんぐWORLD2009」の映像編集の立ち会いです。

音楽作品としては勿論、映像作品としてもなかなか良い仕上がりになりそうです。映像チームも素晴らしい仕事をしていると思います。
こういう風に良い結果が出るのは、担当者のひとりとして、とても嬉しいこと。
映像面では、特にまさしの後ろにあるカメラから、まさしが歌っている姿を入れ込んで、三千数百人の客席を撮したものは圧巻だと思います。

作品とは関係ありませんが、この映像編集スタジオから一ツ木通りへと出る裏道にある石段がすごく雰囲気があって、心惹かれるスポットのひとつなんです。

本日は

2009年6月10日、本日はさだまさしのアルバム「美しい朝」の発売日であると同時に、東京・池袋の東武百貨店で開催される「さだまさし博覧会」の初日でもあります。ご存じの方も多いと思いますが、この「さだまさし博覧会」は今月16日まで開催されます。興味がおありの方はどうぞご参加ください。
詳細はhttp://www.u-canent.jp/masashi/asa/hakurankai.html

アルバム「美しい朝」のレコーディングが終了した後も相変わらず仕事が立て込んでいて、「美しい朝」に収録された各曲のコメントを書くことが出来ませんでした。レコーディング中の日々の出来事を時系列に沿って書いていたのですが、それも未完のままです。せめてこれ位は完成させておこうかなぁ。

2009年06月06日

まさしんぐWORLD2009 レコーディング終了

「まさしんぐWORLD2009」の音部分の後処理(エディットとミックス・ダウン)は先ほど全て無事に終了しました。

スタジオ録音盤だけでなく、もう何タイトルもライヴ・アルバムやライヴDVDを作ってきていますが、やはりスタジオものもライヴものも毎回毎回緊張しますし、録っている時も、エディットやミックス・ダウンの時も毎日が綱渡りです。

エンジニアの鈴木智雄さん、アシスタント・エンジニアの西山潔さん、お疲れ様でした。
おふたりのお陰で満足出来るものになりました(勿論今回も沢山のエンジニアの方々に協力してもらっていますが・・・)。
相も変わらず口だけの僕は、「ここは、こうしたい。そこは、そうしたい」とお願いするばかりでした。
ただそういうことは、本質的には僕の満足のためではなくて、聴いてくださる方々にご満足頂きたくて、ステージに乗っていた人たちにも納得してもらいたくて、そして関わっている全員にとっても満足出来るようにしたくて、であることは間違いありません。
次もいいものにしたいですね!

テレビ番組やDVDなどになった時に、ご覧くださる方に喜んでいただけたら最高です。
家に着いたので、今からひとり静かに缶ビールで祝杯です!

2009年06月02日

まさしんぐWORLD2009 レコーディング

お陰様で「まさしんぐWORLD2009」は5月26日に全日程を無事に終了しました。
これらのコンサートにご参加くださった方々に感謝しています。ありがとうございました。充分にお楽しみ頂けましたでしょうか。

このコンサートをNHKホールで5月20、21日に収録していて、それが終わってから数日間かけて様々なチェックを行い、どういう方針でその後の作業を進めるか考えてきました。
その結果、昨日は朝から深夜までエディット作業に明け暮れ、本日からいよいよミックス・ダウンに突入。

と言っても、本日はまさしの番組収録(ミュージックフェア21)があって、僕はそちらに顔を出し音楽部分の収録のチェックをしていました。それが終わるやレコーディング・スタジオに駆けつけ、エンジニアの皆さんだけで朝から進めてもらっているミックス・ダウンに先ほど合流しました。

このミックス・ダウンを6月7日の朝までに終了させなければなりません。その日から映像チームはミックス・ダウンした音を使って、映像の編集などに取りかかる予定になっています。
それまでどうかトラブルがありませんように!