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“Acoustic Revive”という名の奇跡

いつもレコーディング機材でお世話になっている関口機械販売(Acoustic Revive)の石黒謙さんから、電源タップ(RTP-6ultimate、RTP-4)、電源タップ用クォーツアンダーボード(TB-38)、そして左右ペアでスピーカー用クォーツアンダーボード(RST-38)が送られてきました。
前回送って戴いたエアー・フローティング・ボード(RAF-48)のあまりの素晴らしさに衝撃を受けたことは記憶に新しいこと(7月12日のブログに書いています)。

先日休みが取れたので、早速試してみました。
前回のエアー・フローティング・ボードは、二重構造になっていて、間に自転車のチューブのようなものを入れ、上板を浮かせることで、振動を遮断していました。今回のクォーツアンダーボードも、電源タップ用、スピーカー用共に二重構造になっており、間に天然水晶粒子を入れ、上板を浮かせることで、振動を遮断しています。
付属されている天然水晶粒子(最初は袋に入っています)を自分で入れるようになっていますが、丁寧にやってもわずか数分で出来上がります。
ラック周りの掃除をしつつ、汗だくになりながら(スピーカーが重く、しかもスパイクとスパイク受けによるセッティングなので、ひとりで数センチ移動させるだけでも大変)約1時間かけて全てのセッティングを終えました。

そして、いよいよ待望の音出し!
んんん・・・。あれっ、どういうことだろう??
イメージしたオーディオ的な良い音ではない!!

と一瞬思ったのは、全くの間違いでした!!!
石黒さんからではありませんが、オーディオ評論家の先生の中には、おとなしい音だと評価してくれない方がいらっしゃる、と聞いたことがあります。では僭越ながら同様の判断をしてしまったのか?
一瞬間違った判断をしたのは何のため?

つまりはこういうこと。
僕の場合、自分の頭の中にイメージとして存在する音と、現実の音の両方を聴いている感覚があります。つまり、決してハイエンドではない自分のオーディオ・システムから、イメージに限りなく近い音は出る訳がないと思って補正して聴く癖がついているんです。そのギャップが少なければ少ないほど、自分にとって良いオーディオ・システム(それでも現実には多少の色付けはあるものです)。
ところが、自分のイメージとほぼ違わない楽器の音量バランス、音色、質感、透明感などがいきなり出てきてしまったのです。つまりはあまりにも自然な音。だから「オーディオ的に良い音」とかいう次元ではなく、頭の中とほぼイコールになってしまったのです。今までは、聞こえてくる演奏の足りない分(それは表現であったり、バランスであったり、音質であったり)を頭で補っていたのに、それが必要ではなくなったのです。つまり面食らってしまった訳。

こうなると、ある意味でオーディオ・システムが介在(存在)しないのと一緒です。
音場感、立体感、上下間、奥行き感、周波数特性、ダイナミックス、解像度、情報量などがあまりにも自然に、イメージ通り再現されてしまいました。オーディオ機器の存在が消え、目の前で“生きた音楽”そのものが展開されているかのよう。
サラ・ブライトマンの口元が見え、身体をどのように使って、どういう歌い方をしているのか、そのテクニックと、その研ぎ澄まされた表現が見えてしまった。チック・コリアの弾くピアノの後方に奥方のゲイル・モランの歌が登場するところで、レコーディング風景だけでなく彼女の心の風景までもが見えてしまうかのよう。オーケストラの弦楽器も木管楽器もニュアンスが豊かになり、こういう風に演奏して欲しい、というものに限りなく近くなってしまっています。
今回の激変は、自分にとって、オーディオ的というよりも、遙かに音楽的なもの。
音楽がまさに変貌した瞬間を味わわせてくれました。
いや、困りました。これでは色々なCDを聴くための時間が欲しくて仕方なくなってしまいます。

それにしても、これを「奇跡」と言わずして何と言うのでしょう。

PS. 最後になりましたが、石黒さん、こんな凄いものをユーザーのために開発してくださって、ありがとうございました。感謝に堪えません。

コメント

なんだか凄い事に成りましたね。

私もエアー・フローティング・ボード(RAF-48)で経験した「奇跡」ですね。
私の場合は変化について行けずに(笑)何度も元に戻し比較確認しました。

実は電源タップ用クォーツアンダーボード(TB-38)をスタジオで使いました。
これがまた凄いのです。スタジオにいた全員唖然としました。

”あり””なし”を制作関係者全員立ち会いの中、バイオリンを演奏・録音。
”なし”ではひりついて刺激的なヴァイオリンの音色が、
”あり”では明らかに滑らかに質感が高まっていました。
にわかには信じられない差なのです。元音に近いのは勿論"あり”です。
今後の録音が凄く楽しみです。

アコリバの新作は驚きの連続ですね。私も石黒さんには心から感謝いたします。

ともおさん、おはようございます。
コメントありがとうございました。

人間は贅沢なもので、もう今の状態が普通のことになってしまいました。

それでも音楽を聴く度に感動を噛みしめています。

感謝の言葉以外見つかりませんね。

八野さん、おはようございます。
(ともおさん、おはようございます^^)

八野さんの書き込みや、ともおさんのBBSを読み、オーディオど素人の私も「凄い…」と思ってしまいました。
私の音楽(というか、音)の聞き方がどうも八野さんに似ているのかな~なんて。
(すみません。。。おこがましいですね)
ギャップを埋めるための音探しってことになるんでしょうか?
私の場合、オーディオシステムというよりも、イヤフォンを選ぶ時の「基準」になっているようです。

「自然な音」って、どんなだろう?
想像だけが膨らんで、頭の中が大変です(笑)

たまさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。

あくまで個人的に、ですが、「自然な音」とは、相反することが両立している音だと思います。
例えばヴァイオリンやソプラノの高域がきっちり延びているのにヒステリックではない、コントラバスやチューバに存在感はあるのに肥大しすぎることはない、空間描写に優れているのに音像はしっかりしている、などです。
気持ちの良いピアノの生演奏には、高音の打鍵がいくら強くてもキンキンするところはありませんよね。

弱音が消える瞬間まで聞こえたり、クレッシェンドやデクレッシェンドがきちんと表現出来る(例え1拍位の長さであっても)オーディオ・システムからは、無限のニュアンスを聴き取ることが出来ると思います。

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