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願い、縁、そして約束 後編

時は流れて2008年8月、有田さんから「相談があるので時間をください」と連絡があり、「まさしに何の依頼だろう?」と思いながら、大阪でのチキンガーリックステーキのレコーディング帰りに東京・四谷のとあるティールームに向かいました。
そこには有田さんの他、初めてお会いするフォンテックのディレクター・宇都宮 潤さんや全音楽譜出版社の方もいらっしゃいました。
名刺交換が済んだ後、有田さんはいきなり「八野さん、コーラスの編曲の仕事をやっていますよね? フォンテックと全音楽譜出版社の共同企画で、さだまさし作品のコーラス集をやりませんか? 勿論、八野さんに編曲して戴いて」と切り出されました。
「編曲をするのは僕でいいのでしょうか? 作編曲家として著名な方にお願いする方が売れるのではありませんか?」とお聞きしたところ、有田さんから「八野さんに是非やって欲しいのです」という返事がありました。その瞬間、会長の願いが僕の頭をよぎりました。そして話はとんとん拍子に進んで行きました。

その後、約半年間は僕のスケジュールが詰まっていたため、2009年4月から編曲を始め(と言ってもMSコーラス用に既に編曲してあったもののマイナー・チェンジですが)、色々な仕事の合間をぬって9月に無事に8曲のコーラス・スコア(ピアノ譜やコード・ネーム付き)をお渡ししました。

合唱団の皆さんの約半年の練習期間を経て、今年の2月と3月に僕も立ち会って埼玉県富士見市民文化会館大ホールで4曲ずつレコーディングが行われました。
清らかで美しいコーラスを披露してくださったのは、勉学ばかりでなく合唱でも有名な浦和第一女子高等学校の皆さん(指揮:小松直詩先生)及び栄東中学・高等学校の皆さん(指揮:石山 明先生)。そして安定感に満ちたピアノで音楽全体を支えてくださったのは、クラシックの世界で活躍され、10年以上前からMSコーラスでもお願いしている古瀬安子さん。この素晴らしい歌唱と演奏によって、拙い楽譜に生命が吹き込まれました。
レコーディング・スタッフはプロデューサーの有田精一さん、ディレクターの宇都宮 潤さん、山田早希さん、エンジニアは佐藤典雄さん他。全音楽譜出版社の中山 塁さん、松藤裕子さん、そして縁結びの鈴木正昭さんも参加してくださいました。

フォンテックさんから“さだまさし 女声コーラス・アルバム「花咲きぬ」”というタイトルでCDが、全音楽譜出版社さんからは同タイトルでレコーディングに使用したものと同じ内容の楽譜が、それぞれ7月15日に発売されます。
尚、このCDのジャケット及び楽譜集の表紙は、おぐらひろかずさんがこのプロジェクトのために描きおろしてくださっています。

今回のプロジェクトにより、今は亡き会長との二十年越しの約束をようやく果たすことが出来たと思っています。
全ての関係者の皆さん、どうもありがとうございました。
愛と感謝を込めて・・・。

コメント

すごい!すごいです、八野さん、この展開・・・

ごめんなさい、「すごい」以外の適切な言葉が見つからず、
軽い表現みたいだったらごめんなさい。
でも、ものすごい感動の道のり、
それも二十年以上にわたる亡き会長さんとのお約束実現へのドラマ、
もう、涙なしで読めませんでした。

その素晴らしい「花咲きぬ」、
私も所属のコーラスで必ずや手に入れ、歌ってみたいと思います!
7月15日、ですね!
きっと、きっと楽譜屋さんで見つけます!

あ~・・・天の上の会長さん、どんなに喜んでいらっしゃることでしょうか~・・・

八野さん、こんにちは
前編、中編と読み進め、一気に後編まできました。「嬉しい!」の一言です。私も以前八野さんにお尋ねしたことがあったと思いますが、合唱曲集が出ればいいのに、と思っていた一人ですから…。しかも八野さんの編曲、おぐらさんの表紙となると、まさに待ち望んでいたもの、ということになりますね~!7月の出版を心待ちにしています。
昨日まで3日間、長崎へ玲子さんのバースデイライブに参加するため、行っておりました。喜代子お母様もお元気で2日間とも自由飛行館へいらしてました。八野さんのこのお話も、ずいぶんお喜びのことでしょうね。お元気な笑顔がこのお話と共に浮かんできます。

八野さん、こんばんは!
“さだまさし 女声コーラス・アルバム「花咲きぬ」”というタイトルなのですね。とっても楽しみです。CDも楽譜もぜひ手に入れたいと思います。お教え頂いてありがとうございます。
会長様、このプロジェクトが無事完成した事、きっと天の上から喜んで下さっている事でしょうね。八野さんの楽譜の完成はご存知だったという事かしら。形となって出来上がるのをきっと心待ちにして下さっていた事でしょうね。
会長様とのお約束のお話を抜きにしても、MSコーラスのお話を教えて頂いた時からずっとさださんの歌のコーラスの楽譜、欲しい欲しいと思ってました。松下耕先生の楽譜集何度も手に取りながらも、今合唱から完全に離れた生活をしている為、買っても意味がないなんて思い、結局購入するのをやめ、でも、また次行った時、その本が目に入るとつい手に取り、眺めながらもやはり購入するのをやめてを繰り返していた私。実は心の中でMSコーラスさんが歌われている楽譜を見てみたいという強い願いがあったんだと思います。八野さんアレンジの楽譜集を手にする時がくる幸せ、ほんとありがたい事です。お忙しい中で他のお仕事と同時進行で進めてみえた事、本当に大変だった事でしょう。でも、本当に嬉しい発表でした。ありがとうございました。そして完成おめでとうございます。お疲れ様でした。

八野さん、こんばんは。
随分とご無沙汰しております。
blogはずっと拝見しておりました。

八野さん編曲の楽譜がついに出版されるのですね!
嬉しい~(*^^*)
MSコーラスの皆さんが歌っていらっしゃる楽譜のマイナーチェンジされたものなんですね。
(できれば原譜を見てみたい…と思ってしまうんですよね・汗)
歌う機会もなかなかないと思うんですが、手に入れちゃうんだろうなぁ(笑)


本当に、「縁」というのは素敵なものですね。
最近、特にそう思うようになりました。

八野さん、本当にお疲れさまでしたm(_ _)m

凛さん、Kiyokoさん、おめめさん、たまさん、おはようございます。
コメントありがとうございました。

Kiyokoさん、佐田玲子のライヴ、遠くまでありがとうございました。


実は元会長にはこのプロジェクトのことをお知らせしてないままでした。出来上がったら一番にお見せしようと思っていました。残念です。ですから、お別れの会の時に心の中で今までの感謝を申し述べると共に、このプロジェクトのことを申し上げました。

さて、僕が書く女声コーラスの譜面はディヴィジ(1つのパートを2つ以上のグループに分けて、別々の声部を担当させるための指定)が多いのが特徴のひとつかもしれません。
そのため、ある程度の人数がいる団体でないと再現するのは大変かもしれません(とは言っても、最低6人いれば再現することは可能です)。
ソプラノ、メゾ・ソプラノ、アルトをそれぞれ2つに分けることがありますので、最大で5声が動いています(メロディを歌うパートは分けませんので6声にはしません)。
MSコーラスさんは最近は人数が少ないので、特にアルトに2声書くことが出来ません。それ故、今回の譜面は本来の意図通りアルトもディヴィジになっているところがあります。

また、コアなさだまさしファンの方が聴いても歌っても違和感がないように、アレンジのためのアレンジにするようなことはしてません。つまりオリジナル・アレンジ或いはそれに準ずるものを可能な限り踏襲しています。

実際に歌われる場合、なかなか譜面だけでイメージを伝えるのは難しいので、フォンテックさんから出るCDをお聴きになって参考にして戴くのが最上の方法だと思います。

八野さま、自分のことでばたばたして大分ご無沙汰しました。
久々にお邪魔して素晴らしいお知らせにびっくり!
4年前にMSコーラスを聞かせていただいてから、いえ、それ以前から、是非さださんの歌をコーラスの仲間と歌いたいと思っていました。松下さんの楽譜も選曲に納得できずに自分でアレンジしたり悪あがきをしましたが、とうとう八野さんのアレンジが手に入るのですね!うれしい反面、実は自分は今コーラスから離れてしまったのでみんなとハモれないのが残念ですが、それでも是非是非GETします!お疲れ様でした。「予感」と共に楽しみにしています。
P.S.今日ついでがあったので、初めてさだ企画さんに寄りました。もちろん用は無いので「ここか~」と外から眺めただけで帰りましたが、チラッと八野さんらしき人をお見かけしました。(ストーカーじゃありませんよ)このお話を先に知っていたら無理にでもお引止めしてお礼を言いたかったな~。

アーニーズダックさん、こんばんは。
コメントありがとうございました。

もうコーラスはやめてしまわれたのですか・・・。
楽譜もCDも是非GETしてください。

今日は事務所にいましたので、僕だったかもしれませんね。

八野さん、ご無沙汰しておりました。といってもホントに久しぶりなので、もうお忘れのことと思いますが…。(^_^;)
雅人会長さんとのお約束がこうして結実されることになり、本当におめでとうございます。きっと天国から眺めながら、微笑んでいらっしゃるのではないかと思います。
やはり強い思いはいつかきっと実を結ぶものですね。

八野さんのコーラスアレンジと言えば、「あと1マイル」を思い出します。歌詞のことばの重みがコーラスによってより深く心に響く作品として昇華した代表のように思います。
さださんのように歌詞のひとつひとつの言の葉を大切にする楽曲にとって、コーラスアレンジは、それらをより深め、味わうのには、最もふさわしい方法の一つではないかと思います。そういう意味でもさださんの御父様がどれほどさださんの作品を深く愛し、それを世の人々に伝えるためにMSコーラス…という流れはまさに理にかなうものだったのだと思います。雅人会長さんの深い思いとそのお仕事をさださんを最も近くでサポートされ、より深く理解されている八野さんに託されたこと、そしてそれをお受けになった八野さん。そしてCD化や楽譜化をプロデュースされた多くの人たちの見事なつながりに、心から拍手と感謝をしたい思いでいっぱいです。
いろんなところでこのコーラスがとりあげられ、多くの人たちの心に届くことを、本当に心から期待しています。

本当におめでとうございます。
八野さん、これからも素晴らしいさだ作品を世に送り出すために、がんばってください。

追伸
アコギが大好きな私ですので、「予感」は今から非常に楽しみです。あと1ヶ月が本当に待ち遠しい。またブログでも楽曲の周辺について,ご紹介下さるとうれしいです。
どうぞよろしく♪

Jun.さん、おはようございます。
コメントありがとうございました。

「あと1マイル」は、「あの時もしPPMがやったらどうなるのか」を考えながらやりました。
往年のイメージを踏襲しながら、少し新しいことを加えるとすればどうなるか、ということでした。

はい、機会があれば「予感」のことも書こうと思うのですが・・・。

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