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白鳥座 1stアルバム「白鳥座」/2ndアルバム「DENEB」初CD化 4の1

11月19日に書いた「10数年前から夢見てきた企画」とは、白鳥座の1st & 2ndアルバムの初CD化です(この情報は本日が解禁日と決まっていましたので、ようやくここに書くことが出来ます。この間、お問い合わせを頂いても解禁日にならないと書くことが出来なくて心苦しい思いでいっぱいでした)。
何度かこのブログにも白鳥座ファンの皆様からCD化を望むご意見を頂きましたが、これから下に書く以外にも難しい問題が山積みしていて今まで実現出来ませんでした。
来年、白鳥座はデビュー30周年を迎えますので、この企画を押し進めるにはちょうどいいと思いました。

上にも書いた通り、このCD化に至るにはいくつかのハードルを乗り越えないといけませんでした。
まずは、一番重要なマスターテープの問題。
弊社が契約している倉庫にサブマスターは存在し、制作担当者として当時のマスターテープからダイレクト・コピーしたDAT(カセットテープの半分以下のサイズのメディアにデジタル・レコーディングするセミ・プロ用の機器であり、そのテープ自体のことをも指す)を個人的に保管していました。
しかし一番クォリティが高い、つまり一番音質の良い肝心のマスターテープの所在が長らく不明でした(ワーナーさんと契約が切れた90年代中頃の時点でマスターテープはワーナーさんには無いとワーナー制作セクションからは言われていました。通常、原盤制作会社はレコード会社にマスターテープを貸し出し、それを使ってレコード会社はいつでも増産することが出来るようになっています)。
ですからサブマスターとDATを準備し、DSDによる最新マスタリング、しかもやるからにはさだまさしやチキガリのプロジェクトでいつも一緒に作業しているSonyの鈴江さんとのコンビでやろうと計画を立てていました。

しかし当時のサブマスター (38cm/2tr) などのアナログテープはそのままでは使い物にはなりませんし、20年前にコピーしてもらったDATは、構造上テープが薄いため、何度も再生と巻き戻しを繰り返しながら音作りをするマスタリング作業に堪えられるか不安がありました。
アナログテープの磁性体が剥がれていて再生が不可能だったり(そういう事故・事件は数多く報告があります)、DATでの作業中にテープが切れたり、巻き込んだりしてしまえば再生が不可能となり、CD化が出来なくなります。
そして最後の手段としては「板おこし」と呼ばれている、LPからのデジタル化がありますが、この場合はスクラッチ・ノイズ(パチパチというあのアナログ盤特有のノイズ)を完全に除去することは不可能です。
つまりCD化は「やってみなければ分からない」状態でしたし、実際にやってみなければ制作費が一体いくらかかるのか分からない状態でもありました。本来このようなことは企業的には許されない(やってみなければ分からないことに制作費をつぎ込めない)はずです。一般論からすると経営陣にしてみれば、やってみなければ分からないプロジェクトを容認するはずはありません。

コメント

八野さま
こんにちは。
ご無沙汰しております。
ブログをずっと拝見していてお体が復調されつつあることや、少し時間的余裕が出来たと勝手に受け止め自分のことのように安心しております。
以前から書いておられたプロジェクトってこのことだったんですね!とにかくCD化は難しいということで半ば諦めていたのでこのニュース大変嬉しいです。
マスターテープの問題。音源のデジタル化もただ機械的にする訳ではないでしょうからご苦労は大変だと思います。
昨日、我が家のオープンリールデッキ(AKAI GX-77)で40年くらい前のテープを見事再生できました。磁粉は取れませんでしたが早送りでテープが切れてしまい、年月の経過を感じました。業務用のテープはこんなにヤワなものではないと思いますが。
これからのブログ楽しみにしております。

やっとCD化決まったんですね、この間の白鳥座再結成の時に行っていい曲ばかりだったのでCD化になるといいなと思っていました。コンサートも楽しみですね

八野さん、こんばんは。

白鳥座のアルバムのCD化、とてもうれしいニュース、ありがとうございます。

白鳥座「シングルス」のCDは持っているのですが、やはりアルバムの中の曲が聴きたいとずっと思っていたので・・・

白鳥座デビューから30年ですか~…早いものですね。

その昔、板橋区立文化会館とヤクルトホールの白鳥座のコンサートに参加させて頂きましたが、今でもその美しいハーモニーを覚えています。

色々と御苦労されることも多いようですが、楽しみにお待ちしております。

あの頃「42キロの青春」が大好きでした。

大変ご無沙汰いたしております。

遂に10数年来の夢のお話が明らかになった今回、気恥ずかしさも何のその!
勇気を振り絞って、コメント入れさせていただきます。

白鳥座の活動は、私の人生における、最も激動の時期と重なっていたため、
残念ながら、全く、と言っていいほど存じ上げずにこれまできてしまいました。
私としては、今回の八野さんの夢の実現を持って、
自分自身の「白鳥座デビュー」としたいと考えているところです。

このレポートの続編も、とても楽しみ、
次はどんなお話展開となるのでしょう・・・わくわく・・・


まっちゃんさん、後藤尚代さん、羽柴小一郎さん、凛さん、おはようございます。
まとめレスで失礼します。
そして、温かいコメントありがとうございました。

まっちゃんさん、業務用のテープが特に耐久性に優れているとも思いませんので、ものすごくナーバスになりました。

後藤尚代さん、羽柴小一郎さん、白鳥座の曲はナイーブであり、緻密にも作られていると思いますので、現在でも充分に通用すると思っています。

凛さん、続編に特に劇的なことは書けませんが、思い入れは充分に入るものになりそうです。

八野さん、マスタリングお疲れさまでした!
今から発売が楽しみです。

私たちの業界で経年劣化によるテープ断裂・切断は、いまだ聞いたことがありません。むしろテレコのモーター(テンション)系の不良の場合に起こりうるようです。が、メンテナンスと扱うエンジニアがしっかりしていれば、業務用のテレコならまず問題ないと思います。

横レス失礼しましたー。

machiko-chanさん、先日はお疲れ様でした。

何事にも絶対ということは無いので、無事に終わってホッとしました!

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