« 白鳥座/アルバム「白鳥座」3.「心にスニーカーをはいて」 | メイン | 中止 及び 延期 »

白鳥座/アルバム「白鳥座」4.「彼女は」

メグがソロを取ったアルバムの4曲目。
故郷を離れ都会に出て働いているOLの心の葛藤を描いたバラード。
アレンジは井上鑑さんにお願いしました。
編成はピアノ、ギター、ベース、パーカッション、ストリングス。アレンジの打ち合わせの際、こちらから楽器編成や全体のコンセプトとイメージを伝えました。
井上さんのアレンジのお陰もありサウンド全体が美しいものになっていますが、カノンぽいフレーズを多用した弦が特に印象的で、音楽全体を現代的で洗練されたものでありながら、アカデミックで普遍的なものにすることに貢献してくれています。
メグのメイン・ヴォーカルもよく出来ていると思いますが、今回のマスタリングでより美しい響きになり、歌詞の内容と相まって聴く度に涙がこぼれそうになります。
最後のコーラスも印象的だと思います。

高比良が作る歌詞で上手いと感じるところは、例えばこの曲では「人いきれに浮かぶように ルージュだけが赤い」というところ。
この表現だけで、寒い季節であり、ある程度混んでいる電車であること、つまり寒い時期の人混みの中であるからこそ、主人公がより強い孤独を感じていることが分かります。ひとつの現象から様々なことを感じさせたり、情景描写をしているのにそれが実際には心理描写になっていたり。モノトーンと鮮やかな色との対比を上手く使っていたり。
最近はそういう多様な表現が出来ている歌詞は少なくなりました。これは個人的にはとても残念なことです。
また、最後の「彼女は・・・」という部分のメロディは終止形ではなく、敢えて不安定さを感じさせるコードの上に成り立たせています。そうすることによって、その後の主人公がすぐには結論を出せずにいる状態が続き、心の葛藤もしばらくは続くであろう事を想像させるようになっています。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)