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白鳥座/アルバム「白鳥座」7.「深夜放送」

唯一の高比良のメイン・ヴォーカル曲。
この曲もアレンジは渡辺俊幸さんにお願いし、ラジオの深夜放送で流れていたようなアメリカン・ポップスのイメージを出しています。
現在50歳以上の人は多かれ少なかれラジオの深夜放送に影響を受けて育っていると思いますので、シチュエーションからも共感を呼びやすいのではないでしょうか。

このメイン・ヴォーカルはダブル(音程もリズムも完璧を目指して2つ録って、それをほぼ同等のバランスでミックスしています)にすることによって、本来の彼の声よりも柔らかいイメージを出すようにしています。

この曲に限らず、当時の歌入れやミックス・ダウンは大変でした。
最近では歌(メインもコーラスも)は、たったひとつの音であっても必要に応じて別のトラックのものを使って完璧なものを「エディット」と呼ばれる作業で作ることが出来ます。
当時はレコーディングやミックス・ダウンそのものにコンピューターやProToolsを使ってない時代でしたので、単語位の長さであれば別テイクを使えましたが、ミックス・ダウン時にリアルタイムでひとつの音を差し替えるのは困難を極めました。ですから、実際に歌入れする時に様々な工夫が必要になりました。この曲では例えば「プレゼント」の「ト」の部分で特に柔らかい音を出すことに気を付けるようにしてもらったように記憶しています(メロディーの流れからすると普通に歌うと「ト」だけが強くなってしまいます。ミックス・ダウンでミス無く「ト」を適正レベルに下げ、次に「した」を適正レベルに上げるのもかなり大変です)。
録ったいくつかのテイクをつなぎ合わせて最高のOKテイクを作り上げるのがレコーディング・ディレクターの役割のひとつですから、最終的な仕上がりを想定するだけでなく、理想に近づけるために録る段階から今以上に気を配ることが大切でした。
ですから実際に歌う方も今以上に大変だったと思います。

個人的には思春期の希望と不安を思い出させられ、胸キュンの曲でもあります。

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