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白鳥座/アルバム「DENEB」2.「きみのカセットテープ」

アルバム2曲目で玲子がメイン・ヴォーカルのフォーク調の曲。

1stアルバム「白鳥座」をリリースした頃にシンガー・ソング・ライターの稲葉喜美子さんがデビュー・アルバム「愛しき人へ」をリリースしました(当時、白鳥座のメンバーとは直接の交流はありませんでしたが、玲子がソロに転校後に「シンデレラヴァージン」という曲を提供してもらっています)。
人に紹介されてこのアルバムを聴いて、彼女の個性とアルバムの素晴らしさに驚きました。そのアルバムでアレンジとギターをなさっていたのが安田裕美さんでした。
勿論、安田さんは歌心溢れるその演奏に定評がある著名なギタリストであり、いくつもの名アレンジも個人的に聴いていました。
そこでこのアルバム「DENEB」のレコーディングに入る前、安田さんに会うためにとあるレコーディング・スタジオを訪ねました。そのスタジオ・ロビーで安田さんとお会いし、意気投合した結果、数曲のアレンジを引き受けてくださることになりました。
楽器編成の他に細かい打ち合わせが必要だったために、当時発売されたばかりのポータトーンというヤマハのミニ・キーボードを持参しました。コードの確認をするためにそれを僕が弾きながらの打ち合わせしたので安田さんは驚いたようです。初めてご一緒させて頂く仕事でしたので行き違いがないようにしたかったということです。ギタリストではあっても安田さんはシンセサイザーやレコーディング機器が大好きで、色々な電子楽器やレコーディング機器の話でその後何度も盛り上がりました。

レコーディングではベイシック・トラックが終了してから、安田さんの自宅スタジオにテープを持ち込み、そこでゆっくり楽器のダビングが行われました。普通の6弦ギターの他にもナッシュビル・チューニングのギターやオートハープなども入れて、美しく仕上げています。尚、このダビングには当時新進気鋭のギタリスト田代耕一郞さんも参加しています。
イントロ、間奏、エンディングで右のチャンネルから聞こえてくる時計台の鐘のような音は、マルチトラック・レコーダーのスピードを半分にしてレコーディングし、それを本来の(倍の)スピードで再生させて作ったものだったと思います。
後日、また別のスタジオにテープを運び入れて、歌入れやミックス・ダウンを行いました。
高比良の歌詞の見事な構成力と素朴なメロディがこの曲の最大の魅力ですが、玲子の説得力あるヴォーカルやアコースティックで凝りに凝ったサウンドがバックアップしています。

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