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白鳥座/アルバム「DENEB」6.「鬼無里村から」

玲子がメイン・ヴォーカルを担当し、シングル曲にもした白鳥座を代表する曲のひとつ。メグの美しくも幻想的なオブリガートと全員の迫力あるコーラスが効果的だと思います。
総合プロデューサーであるまさしは白鳥座のデビュー前から、彼らには民謡調の曲を歌わせたいと望んでいました。それが実現したのがこの「鬼無里村から」です(まさしは「赤い鳥」の皆さんの「竹田の子守唄」のイメージがあったのかもしれません)。

高比良が地図を見ていて、「鬼無里」という文字に衝撃を受け、その地名の由来を調べ、実際に当地を見に行って書いた曲です。
これは曲調からいってステージと同じようなサウンドでレコーディングした方が良いと判断し、メンバー以外のアレンジャーは立ててはいません。
またこの曲に於いてもレコーディングだからこその裏技もありました。
この曲のKeyはAmで始まり、間奏からBmに転調します。ギターはローコードのAmで弾き始め、転調したところからバレーコードのBmを弾くのが普通です。ところがギターの鳴りを良くするためと同時に弾き易さをも求めて、間奏の頭からパンチ・インしました。つまり2フレットにカポタストを付けて、Amで弾き直したということです(これで結果的にBmで弾いたことになります)。
何だか「ずるい」と思われそうですが、このようにより良いものにするべく様々な可能性に挑戦し、テクニックを駆使して最上のものを作っていくのもレコーディングなのです。こういう風なアイデアを頭の中の引き出しに沢山持っていることも、僕ら制作スタッフにとっては大切なことです。
残念ながら全国的なヒット曲にこそなりませんでしたが、ご当地長野県での売り上げは1位でした。
今でも「白鳥座」と言えばこの曲を思い浮かべる方は多いかもしれません。

尚、このアルバムの大半のメイン・ヴォーカルはハワイでレコーディングしました。
CSN(クロスビー、スティルス&ナッシュ)も使っていたリゾート・スタジオでレコーディングしたのですが、ロビーが無く、コントロール・ルームは狭く、実作業は困難を極めました。
何せ歌っている人以外のメンバーのいる場所が無くて、息を凝らしてスタジオ内(歌っている人の横や後ろ)にいるしかなく、しかも犬や蛙の鳴き声、車や飛行機の音などもマイクに入ってしまいました。勿論そうなると、その部分はやり直しです。
そんなこんなで歌う方も録る方もテンションを維持するのが大変でした。しかしメンバーも僕らも今となってはいい思い出です。

コメント

先日のライブでこの歌を聴いて、惚れ直しました。夫も「いい歌だな」とつぶやいておりました。歌に力が宿っている感じさえするのです。長野を旅した時、「鬼無里村」の文字を道路の案内板で見て、「ここなんだぁ」と、たかひらさんとは逆に、歌からこの地名を知った私たちでした。
CDをじっくり聞いています。いいですね。八野さんはじめスタッフの皆さまのご苦労をここで少しでもお聞きすることができ、CDの楽しみも広がります。ありがとうございます。

竹田の子守歌も大好きな曲です。まさに同レベルのパワーを持っていると思います!

Kiyokoさん、こんにちは。
コメントありがとうございました。

これからも復刻CDを存分にお楽しみください。
どうぞ宜しくお願い致します。

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