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白鳥座/アルバム「DENEB」9. 「12月、そして雨」

1stアルバムの「心届かぬままに」と同様、メージャー・セブンス系コードを使った作品。勿論ここでもメイン・ヴォーカルはメグが担当。
メジャー・セブンス系のコードの特徴である透明感、哀感を、更には季節感までをも表現したくてアレンジを今剛さんに依頼しました。

この曲では、「女性の心情」、「目の前に繰り広げられる街の様子」、「男の心情」の3つが交互に見事に表現されており、それをメグの名唱が支えています。
この曲でも高比良の作詞家としての目が冴えており、空気感、季節感、色彩感を浮かび上がらせ、それによって主人公たちの心情描写をより素晴らしいものにすることを助けています。
歌詞の中に出てくるモノトーンの街の冬景色に対して「ポインセチアの赤」は特に印象的であり、この曲のキーワードのひとつでもあります
こういうコントラストは近年でもCMなどに使われる手法です。モノトーンの女性の唇だけが赤であったり・・・。
数ある高比良の名曲の中でも、楽曲としての完成度の高さはトップクラスだと思います。

今さんの名アレンジにより素晴らしいサウンドになりました。イントロのフレーズは物凄く複雑で難しいフレーズに聞こえますが、左手のポジションや弾き方が分かってしまうとそれほど難しいものではないことに気付きます。こういうフレーズはギタリストでないと思いつきません。流石です。
この曲でも今回のリマスターでより一層、空気感、透明感、季節感、哀感などが表現出来たと思います。

尚、後年この曲はチキガリによってカバーされました。チキガリでは本来のこの曲を活かし、3人でメイン・ヴォーカルをとることによって歌詞の上記の3つの要素を表現するようにしています。

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