« 巨星墜つ | メイン | 影響を受けたCD その126 »

影響を受けたCD その125

ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調「合唱」
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/指揮:クラウディオ・アバド
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3618501

この演奏は大病を患う前のアバドが打ち立てた金字塔のひとつでしょう。
極めてオーソドックスな解釈、テンポ、表現で音楽全体がゆっくりと、時には速く進んで行きます。厳しさにも歌謡性にも欠けておらず、粛々としかも感動的に推移して行きます。アバドの音楽全体のとらえ方といい、細部までこだわった細やかな表現といい、音楽的完成度は極めて高く、“音楽上の奇跡”と言うべきかもしれません。
録音も極めて真っ当なもので、ウィーン・フィルの芳醇な響きをよくとらえていて、シャープさと柔らかさが同居する極めて素晴らしいものだと思います。
現代の耳で演奏も音質も楽しもうとするなら、このCDは最右翼のひとつであることは間違いないと思います。

コメント

これ1986年の録音で後に手兵となったベルリン・フィルとも全集を録音していますが、残念ながら当盤を越えていませんね。八野さんの“音楽上の奇跡”と表現されるのは至極納得します。

自分がサラリーマン時代に買ったCDです。当時の経済状態から決して安い買い物ではありませんでしたが、凄く感動した事を思い出しました。

当時と比べて自宅のオーディオシステムの音も良くなりました。近々に改めて聴き直してみる気になりました。名盤の紹介を有り難うございました。

ともおさん、おはようございます。
コメントありがとうございました。

おっしゃる通り、後年のBPOとの演奏は、このVPOとの演奏を超えてないと評価する人は多いですね。
アバドはBPOとのスタジオ録音盤ではなく、BPOとのライヴ盤の方をリリースしたかったようですが、レコード会社サイドがスタジオ録音盤のリリースにこだわったようですね。
また、後年ライヴ盤がリリースされて、こちらの方はスタジオ録音盤よりも評価が高いようですね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)