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2014年01月28日

もろもろ

先々週から始まったフジテレビ系「ミュージックフェア」収録のための準備、リハーサル(勿論、更に前から番組のスタッフの皆さんは準備されています)。
いよいよ本番収録が近づきました。

昨日は久々に西武池袋線の電車に乗りました。某所でさだまさしの映像収録、写真撮影、打ち合わせなどがあったためです。

まだ準備段階ではありますが、その他にも様々なプロジェクトが同時進行していますので、健康に気を付けてその全てを乗り切ろうと思っています。

先日、「創意工夫 技 伝承 〜音楽の厨房から・2」(鈴木智雄さん、田中知之さん共著)がリリースされました。
僕も楽しく、共感を持って読ませて頂きました。
どんなジャンルであれ、人目に付かないところでさえ頑張っている人の話をお聞きするのは興味深いですし、力をもらえます。

2014年01月22日

クラウディオ・アバド

指揮者のクラウディオ・アバドが亡くなった。
1989年にヘルベルト・フォン・カラヤン亡き後のベルリン・フィルの常任指揮者に誰が就任するのかについて、クラシック・ファンはやきもきしたものだった。
それは日本においてもしかりで、マゼール、小澤征爾、アバド、ハイティンクなど蒼々たる人たちの名が挙がっていたように記憶しているが、最終的に決まったのはアバドだった。

その直後、僕はイタリア在住のヴァイオリン製作者・石井高さんと知遇を得て、さだまさしが中心となり、石井さんの研究テーマである「秀吉が聴いたヴァイオリン」と題されたコンサートを大阪で1991年3月にやることになった。
僕はまさしからそのコンサートを実質的にプロデュースして欲しいと頼まれ、石井さんに話を伺ったり、古楽器の演奏家を紹介して頂いて会いに行ったり、その他にもコンサートを実現させるため様々なことに取り組み、数ヶ月ほど大わらわだった。

石井さんと本題に入る前にアバドの話になった。僕が「アバドがベルリン・フィルのシェフに就任しましたが、彼の出身国イタリアでの反応はどうですか?」と水を向けたのだった。それがきっかけとなって、石井さんと古楽について、古楽器について様々なお話を伺い、その後プロジェクトはスムーズに進行していった。

まさしは一般的に全く知られていない古楽だけではコンサートにお越しくださったお客様が退屈されることを心配したのか、自分の曲を使って面白可笑しくすることをも望んだ。
そのため、コンサートで実際に演奏してくださる古楽器アンサンブルのために、まさしの数曲の編曲を僕がしたことも懐かしい思い出のひとつだ。
ギャグっぽい要素もあったが、古楽器奏者の皆さんは面白がって全面協力してくださった。

2000年にアバドが大病をし、復帰してからの彼の作り出す音楽の変貌について良い意味で議論されることが多いが、個人的にはその前後どちらも彼の音楽と僕の好みが重なる部分は多い。
元々、協奏曲の指揮には定評があったが、指揮者として極めてオーソドックスに音楽を作り、オーケストラを統率しながら、イタリア人特有の歌心と豊かな情感を忘れていないところは特に素敵だ。

近日中に時間が取れたら、アバドが指揮した管弦楽曲を聴いて、彼を偲ぶことにしよう。
合掌