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さだまさしアルバム「風の軌跡」中

「青空背負って」
2014年12月6日に曲が出来上がり、デモを録り、そのエディットとミックス・ダウンを12/7にやりました。
ベイシック・トラック、弦などのダビング・トラックの録りは12/28、歌入れは12/29におよそ3時間かけてやりました(録った歌のテイクは8つ)。
エディットは1/6.7.8.9、ミックス・ダウンは1/10.11でした。

この曲のエディットの最中、まさしから「サビをきっちりハモらせたい」と連絡があり、エンジニアの齋藤クンと共に格闘したので、思いの外エディットに時間がかかりました。企業秘密のようなものなので、その内容をここでは書けませんが、完璧なハモリになっていると思います。アレンジャーの渡辺俊幸さんは後日、ミックス・ダウンした音を聴いて、このハモリの見事さに驚いてました。

ミックス・ダウンでも、日本ソフトテニス連盟の公式応援ソングに相応しいように躍動感、爽やかさ、拡がり、青空を特に意識しましたので、映画「案山子とラケット〜亜季と珠子の夏休み〜」の主題歌としても良い出来になったのではないかと思います。

「梁山泊」
この曲の成り立ちに関するエピソードは、CDブックレットにまさしが書いたものをお読みください。
2/26に曲(NHKドラマ「ちゃんぽん食べたか」用の3曲)が出来上がり、デモを録りました。
この時から、僕も周りのスタッフも、この「梁山泊」のあまりのインパクトに衝撃を受け、その歌詞とメロディは全員の頭の中を駆け回り続けました。アルバム用にレコーディングしましょう、と話をしました。
ただ、あまりに飛んでいるので、この曲はTake It All JAPANの3人で歌うことになりました。アレンジは倉田信雄さんにお願いしたのですが、意図をくんでくださり最高のサウンドになったと思います。

ベイシック・トラック録音は4/26、ダビングは4/27、5/6、まさし、倉田さん、木村さんの歌入れは4/27、エディットは4/30.5/4.5.14、ミックス・ダウンは5/15でした。
曲のイメージに沿った歌にするべく3人とも何度もトライを重ねました。まさしは5テイク、倉田さん、木村さんはそれぞれ13テイクずつ録っています。
まさしの歌を5テイクを使って最初にエディットし、それに対して表情、発音、ノリなどが合うような倉田さんと木村さんのテイクを選び、エディットして行きました。
結局、エディットで3パターンのイメージのものを作り、3人にも聴いてもらって、その中から選んだものが最終的なOKテイクにしました。

ミックス・ダウンの時に参考音源として、サン=サーンスの「動物の謝肉祭」の中の「水族館」、映画「ハリー・ポッター」シリーズのサントラ盤を持って行き、エンジニアの鈴木智雄さんに聴いてもらい、共通イメージを持って作業を進めました。
これから何が始まるのだろうというような期待感、幻想的な音空間、奇妙なリアリティを感じて頂けましたでしょうか。

「問題作 〜意見には個人差があります〜」
今回のアルバムの曲作りのために4/11からスタジオにこもりました。
4/20頃だったでしょうか、まさしが「凄く馬鹿馬鹿しい曲を考えているんだけど、サビで、意見には個人差があります、って何度も叫ぶんだよ」「人間、生きていると頭にくることも沢山あるじゃない!?」「日頃、それぞれが頭にきていることを書いて、具体的な皆の怒りをまとめて」と。
勿論、あまりにもシリアスなこと、微妙なこと(政治、宗教、イデオロギーなど)は除き、市民が普通に暮らす中での「怒り」に焦点を合わせて、まさしが曲を書きました。

曲が出来上がり、デモを録ったのは4/28。出来上がった段階ではタイトルが「日本が意見には馬鹿で個人差が薄まってゆくあります」というものでした。これは「日本が馬鹿で薄まってゆく」と「意見には個人差があります」の単語を交互に並べたもの。最終的には分かり易い方がいいということになり、「問題作 〜意見には個人差があります〜」になりました。

ベイシック・トラック録音を5/6、弦のダビングを5/8、歌を5/9の4曲目に録りました(録ったのは11テイク)。エディットは5/11.14、ミックス・ダウンは5/15の1曲目。
楽器バランスを完璧にするのは当然として、オケと歌のノリが合うように、テンション・温度感が合うように細心の注意を払いながらエディットやミックス・ダウンを進めて行きました。
暮らしやすくて安全な世の中、理不尽なことがまかり通らない世の中、人が見ていなくてもコツコツと真面目に努力している人が報われる世の中になって欲しいものです。

「逍遙歌 〜そぞろ歩けば〜」
加山雄三さんから依頼されて2012年にさだまさしが歌詞を書かせて頂いた曲です。
「若大将のゆうゆう散歩」のテーマ曲に相応しいように、「逍遙(そぞろ歩き)」という言葉が使われ、加山さんがお好きな「案山子」を思わせる内容のものになりました。

ベイシック・トラック録音を4/26、弦などのダビングと歌入れ(6テイク)を4/27、エディットを4/30.5/1.4.14、ミックス・ダウンを5/17.21にやりました。

加山雄三さんが既に歌われた曲なので、そのイメージを汚してはいけません。
まさしも僕も緊張しながら歌入れ(レコーディング)に臨みましたが、結果的にハートフルなテイクが録れ、お互いにホッとしました。加山さんのヴァージョンとは異なる魅力が出せたとも思っています。
最終的に曲順を決める際、まさしも僕も「梁山泊〜問題作〜逍遙歌」という並びを考えていましたが、この曲のお陰でアルバム全体が良い流れになったと思います。

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