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2016年01月19日

嗚呼、グレン・フライが・・・

ご冥福をお祈りします。
合掌

2016年01月12日

ももクロ提供楽曲

10/27にまさし本人、ももクロの皆さん、それぞれの数人のスタッフで食事をしながら打ち合わせがありました。
11/20、22、24にまさしと一緒にスタジオ入りして提供楽曲作り・デモレコーディング、11/27に僕とエンジニアでエディット、Mix.をして先方にお渡ししました。
楽曲名は「仏桑花」。3rdアルバム「AMARANTHUS」に収録されます。

「シェエラザード」について・各論2

「コンドラシン盤」(1979年)
この盤を聴いてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が大好きになりました。
名コンサート・マスター、ヘルマン・クレバースのヴァイオリン・ソロはとても繊細で瑞々しく、表情豊かで美しいですし、各奏者のソロも抜群に上手いです。
コンドラシンの音楽作りも抜群で、ダイナミクスの合わせ方、タイミングの取り方なども完璧。
フィリップス録音の素晴らしさ、ホール音響の素晴らしさ、広大な音場感にプラスして、1音1音に愛情があり、オーケストラ音色美の極致とも感じます。
第4楽章のリズムの合わせ方も素晴らしいですし、船が難破するシーンから静寂を迎えるところ(僕は嵐が去った後、朝日が差してくるように感じます)のダイナミクスと表現も完璧(ここの表現はコンドラシン盤とカラヤン盤が双璧)。
ズバリ、僕の一番の愛聴盤です。
この盤がSACDとしてリリースされることを切に願っています。

「クリヴィヌ盤」(1989年)
この曲のヴァイオリン・ソロは、演奏するオーケストラのコンサート・マスターが弾くのが一般的ですが、この盤ではソリストのジャン=ジャック・カントロフが弾いています。
多少オフっぽい音場感ですが、比較的新しい録音ですので、音質が素晴らしく、音色も柔らかくて自然です。
カントロフのソロも素晴らしく、音程も表現も第一級のものです。
第2楽章9分あたりでヴァイオリン・セクションの誰かが音を外していると思いますが、第4楽章のリズムはギリギリのところで踏ん張っていて破綻には至ってません。
クリヴィヌの指揮はどちらかと言えば全体的に穏やかな表現をしていますが、丁寧で美しい音楽作りを目指していると感じます。
かなり疲れがたまっていて、かつ「シェエラザード」を聴きたい時には、迷わずこの盤に手が伸びます。
自然で音質の良い盤であり、価格もリーズナブルです。

「ゲルギエフ盤」(2001年)
発売当時、その音質の良さと濃厚な表現で随分話題になった名盤です。
最初に聴いた時、上記のように表現の濃厚さが一番印象に残りましたが、今聴くと第1、第2楽章はさほど濃厚でもないように感じます。とは言え、他の盤よりかなりテンポが遅い第3楽章の美しさ、第4楽章の嵐の凶暴さは比類の無いものだと思います。
個人的には、中高域がわずかに突っ張って聞こえたり、その楽器配置のためか多少音場が狭く感じますので、音質が最高とは断言出来ませんが、セルゲイ・レヴェーチンによるヴァイオリン・ソロは音程、表現共に安定していて、安心して音楽に浸れます。
ただ、第4楽章の終了間近のヴァイオリン・ソロのロングトーンの部分で、バックの木管楽器との音程のわずかなズレが気になります。

これら以外のCDも持っていますが、印象の強い盤のみを今回は取り上げました。
全ての盤に思い入れがありますが、敢えて「無人島の1枚」に選ぶなら、コンドラシン盤でしょうか。

2016年01月11日

「シェエラザード」について・各論1

「アンセルメ盤」(1960年)
若い頃から聴いてきたこともあって、僕にはテンポも表現も極めて標準的に聞こえます。
オケの響きは多少薄いかもしれませんが、ノーマルなオーケストラ・サウンドで知情意のバランスが良好。Deccaの録音だけあって音に変な癖が無く自然。
ヴァイオリン・ソロはローラン・フニヴで、音程も表現も安定して聞こえます。第4楽章の5:30秒台のトランペットのリズムはあやしいけれど何とか持ちこたえています。
このブログを書くにあたり改めて聴いて、やはり第一級の名盤だと感じました。
昨年、エソテリックによりSACD化されましたが、残念ながら既に廃盤。

「カラヤン盤」(1967年)
ヴァイオリン・ソロはベルリン・フィルの第1コンサート・マスターだったミッシェル・シュヴァルベ。威厳としなやかさが同居し、驚異的な表現力のシュヴァルベのソロはとても素晴らしく、その他の各楽器のソロの上手さにも驚嘆せざるを得ません。
第1楽章4:57で木管がひっくり返っているのか飛び出していたり、第2楽章9:36あたりでヴァイオリン群の中の誰かがミスを犯していたり、第4楽章2:40、5:30秒台、6:15から約10秒間はリズム面でアンサンブルが破綻していたりして、カラヤンとベルリン・フィルにしてはツメが甘く感じますが、それでも全体的な合奏の素晴らしさ、表現の素晴らしさ、ベルリン・フィル特有のインタープレイの凄さは群を抜いていて感動的だと思います。
この録音からもカラヤンとベルリン・フィルの凄さは「神」だと実感出来ます。
尚、上記は既に廃盤になった国内盤(The Best 1000シリーズ)での印象で、後にOIBP化されたものは位相が合ってないように聞こえて個人的な好みにはほど遠いです。
それにしても、カラヤンとベルリン・フィルがDeccaとレコーディング契約をしていたら・・・、と思わずにはいられません。

「小澤征爾/BSO盤」(1977年)
カラヤンの弟子だった小澤征爾さんが当時の手兵・ボストン響と共に作り上げた名盤。
ヴァイオリン・ソロは言うに及ばず、各楽器のソロも上手い。
第1楽章の最初の音から楽器間のバランスが完璧であり、ヴァイオリン・ソロが出てくる直前の木管のデクレッシェンドの揃わせ方も完璧だと思います。
また、ジョゼフ・シルヴァースタインのヴァイオリン・ソロも音程、表現ともに素晴らしいと思います。
第4楽章7:30あたりだけはアンサンブルが破綻しているように聞こえますが、全体的なアンサンブルの凄さを鑑みるに、小澤さんや奏者の皆さんの耳の良さと音楽作りの丁寧さに驚嘆せざるを得ません。
ボストン交響楽団はアメリカのオーケストラの中で最もヨーロッパ的な音色を持つと言われているだけあって、極めてノーマルかつノーブルな演奏だと思います。
数ある小澤さんの名盤の中で一番好きなCDです。

2016年01月08日

「シェエラザード」について・総論

ベートーヴェンの「交響曲第9番」、ベルリオーズの「幻想交響曲」と並んで、リムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」が大好きです。
全楽章に登場するヴァイオリン・ソロの他にも随所に様々な楽器のソロが登場して、オリエンタルなムード醸し出しているのがとても印象的で、コルサコフの色彩感溢れる優れたオーケストレーションと相まってとても素晴らしい曲です。

「シェエラザード」には、子供の頃から聴いてきた僕にとって定盤のアンセルメ盤は勿論、カラヤン盤、小澤征爾盤、コンドラシン盤、クリヴィヌ盤、ゲルギエフ盤など素晴らしい録音が綺羅星の如く揃っています。

個人的には第4楽章のリズムをどう扱い、どう合わせるか、船が難破する嵐のシーンの前から難破後の静寂に向けてどのように音楽を作って行くかなどで、オーケストラと指揮者の力量や表現力が試されると思っています。

余談ですが、1960年代後半にヒットした日本のある曲が「シェエラザード」の第2楽章のテーマのメロディと2小節ほど同じなので、初めて「シェエラザード」を聴いた時にのけぞってしまいました。